• 佐藤 和弘

「点」の組織学習と「線」の組織学習

単回の組織学習(研修)と複数回の組織学習では、その意味合いが大きく異なります。


1時間の組織学習を1回行った場合と、3ヵ月空けて計2回行った場合を考えてみます。すると、前者は「1時間の組織学習」なのに対して、後者は単に1時間×2回=2時間の組織学習ではなく、「3ヵ月の組織学習」ととらえることができます。


なぜなら、組織学習と組織学習の間に現場で実行できるからであり、現場で実行した結果をふまえて事実に基づく組織学習ができるからであり、点(組織学習)と点(組織学習)をつなげてストーリーがつくることができるからです。


「人はストーリーを通じてより共感する」


このようにとらえると、複数回の組織学習、言い換えれば、「線」の組織学習の重要性が明らかになってきます。


もちろん、単回の組織学習、言い換えれば「点」の組織学習を行うことも大切です。特に、様々なテーマに関する知識を覚えるためには、点の組織学習を行っていくことは合理的と言えます。


一方で、もし、ストーリーづくりによってスタッフ全体の共感をより高め、それによって組織変革の推し進めていきたいであれば、線の組織学習を行っていくことは、合理的と言えます。


つまり、これも「手段は目的に従う」ということです。


だからこそ大事なことは、やはり「目的を押さえること」、そして「目的と手段の往復運動」をしながら、往々にしてできてしまいがちな両者のズレを修正していくことだと言えます。目的を見失うことによって、手段の迷子になってしまわないように。

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