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あるべき姿とHow(対策)の違い

  • Writer: 佐藤 和弘
    佐藤 和弘
  • Mar 7, 2021
  • 2 min read

極めて重要度と緊急度が高い有事の状況においては、強烈な「How(対策)への引力」が働きます。


しかし、問題解決の原則は、How(対策)はWhy(原因)に従い、Why(原因)はWhat(問題)に従い、What(問題)は現状とあるべき姿に従い、そして現状とあるべき姿は目的に従います。したがって、有事標準のリーダーには、問題解決の上流に踏みとどまるために、強烈に働く「How(対策)への引力」以上のリーダーシップが重要になります。


まず、1番シンプルな方法は、「How(対策)への引力」を強めてしまう「どうすればいいのか?」「どうしたらよいか?」「どうしましょう?」といった、言わば「Do(実行)言葉」を使わないようにすることです。なぜならば、Do(実行)のための計画がHow(対策)だからです。


また、有事だからこそ目的を明確に押さえることはもちろん重要ですが、同様に、あるべき姿を描くことにこだわることも重要です。目的は同じであっても、あるべき姿が変わればHow(対策)も変わってきます。そのうえで、あるべき姿とHow(対策)の違いを理解しておかなければなりません。それは、


あるべき姿は「どうなりたいのか?」 How(対策)は「どうすればいいのか?」


です。How(対策)を実行した結果、たどり着く目的地があるべき姿です。したがって、目的地が決まらなければ、本来はHow(対策)は決められないはずです。このことを前提に、強烈に働く「How(対策)への引力」を振り解くために、「どうすればいいのか?」ではなく、徹底して「どうなりたいのか?」を自問していくことが大切です。


有事には、迅速な意思決定が求められることはよく理解できます。しかし、意思決定すること、つまりHow(対策)を決断することを誤ってしまえば、場合によっては取り返しがつかない事態になってしまうのも、有事の特徴であり厳しさです。


この、Point of no returnの連続である意思決定を支えるためにも、すぐには「どうすればいいのか?」を使わない。代わりに「どうなりたいのか?」の問いに徹底して踏みとどまる。有事標準のリーダーには、このような自問力が求められます。

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