1年間で7,800枚という膨大の問題解決シートを量産した絶対王者は、前回からの3ヵ月で「あるべきスタッフ像の具体化とビジュアル化」を実施。様々なスタッフが「理想のスタッフはこんなスタッフ」という文言を自由に表現し、そして人物像をプロ顔負けのイラストにした。
この「あるべきスタッフ像」が、これから人材マネジメントの森の六本の木の全てを育てていくための大前提となる。
そのうえで、まずは、これからの医療介護(に限らずだろうが)は、施設がスタッフを「選ぶ」時代から、スタッフが施設を「選ぶ」時代へと大転換を迎えていることについて、ヨソ者がレクチャー。だからこそ、人材マネジメントの森において圧倒的に重要な大木である「採用」のマネジメントにおいても、医療介護施設側は、「選ぶ」立場ではなく「選ばれる」立場で採用を考えなければならない。
そしてこれは、「配置」のマネジメントにおいてもいえる。多部署がスタッフの配置を希望する場合、いかにそのスタッフを「選ぶ」かではなく、そのスタッフに「選ばれるか」を考えることが大切になる。
だからこそ、今回はこの「選ばれる時代の配置のマネジメント」を疑似体験してもらった。つまり、「部署A担当者役」「部署B担当者役」「スタッフ役」「同席者役(複数人)」の4役×4グループに分かれてもらい、両部署が「いかに自部署がそのスタッフを求めているか」をプレゼンする、「コンペ形式の配置のマネジメント」を模擬開催した。
結果、笑いあり、笑顔あり、真剣な表情あり、実践さながらの臨場感あふれる演技を繰り広げ、多くの気づき(学び)が得られていた。
「選ばれる時代の人材マネジメント」の重要性は、従来の人材マネジメントの大転換を必要とする。なぜ、それほどまでに重要なのか。それは、明確なビジョン(法人のあるべき姿)を描き、現状とのギャップを埋め続ける組織だけが、本当の意味で理解することができる。
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