「注意する」「確認する」「気をつける」
医療現場の問題解決において、対策にこれらの言葉が用いられた場合に大事なことは、「もう一段問いを深める」ことです。というのは、そもそも、注意することや確認すること、気をつけることが大切であるということは、おそらく誰もがわかっているはずだからです。だからこそ、問いを立てるとするならば、これらの対策の言葉の後に、「〜ということが大切だということはわかっているのに、なぜそれができなかったのか?」といった言葉を付け加えてみることです。
「『注意する』ということが大切だということはわかっているのに、なぜそれができなかったのか?」
「『確認する』ということが大切だということはわかっているのに、なぜそれができなかったのか?」
「『気をつける』ということが大切だということはわかっているのに、なぜそれができなかったのか?」
一旦立てた対策(案)をこのような問いを通じて原因を考える論点に押し戻し、そこで得られた内容を基に、改めて対策を考えてみる。このように、
対策(案)
↓
もう一段深める問い
↓
原因
↓
対策
という一往復を経てみることも、具体的な対策を立てるための一つの方法と言えます。
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