top of page

グローライフ鹿児島ノンテク研修Day9で講演

Writer: 佐藤 和弘佐藤 和弘

前回からの半年のなかで、他の法人が羨むであろう問題解決を着実に行なっている現状を、変革リーダーから共有。そして、いかにそれが問題解決する組織の空気が醸成されている証拠であるかを、近年、社会的な空気を変えて人々の行動を変えた事例をもとに講師が説明した。


そのあとは、もちろん事業所ごとの問題解決の議論。全てと言っていいほどの医療介護者が陥るであろう「概念思考」からの脱却と、それを「行動思考」へ切り替えるために、それぞれの【現状】と【あるべき姿】をロールプレイで表現してもらい、そこから見えてくる本当の【問題】を考えてもらった。


突き詰めると、問題解決の六大大陸は、【目的】という自分たちの「願望」以外は、全て現実世界の出来事である。だから、【現状】や【あるべき姿】はもとより、【問題】【原因】【対策】も、本来は行動レベルで表現しなければならない。


講師が、透析現場の「穿刺の分業」という問題設定型の問題解決を例に、【現状】と【あるべき姿】をロールプレイしたのを見たことのある方々。ここでの行動レベルの【問題】は、「他のスタッフの穿刺が上手くならない」といった概念レベルの表現ではない。行動レベルの本当の【問題】は、


スタッフA「そんなことしたら、ほかのスタッフの穿刺が上手くならないじゃないですか!?それで、穿刺担当のスタッフが辞めたりしたら、どうするんですか!?業務が回らなくなりますよ!」


である。これらの違いがなにを意味するのかを、臨場感を持って理解しなければならない。

Recent Posts

See All

玉名市社会福祉協議会玉名市包括支援センター主催のノンテクニカルスキル研修で講演しました

昨日は、玉名市社会福祉協議会玉名市包括支援センター主催のノンテクニカルスキル研修で講演しました。 僕はオンラインで講演。テーマは「会議の空気のマネジメント」。目に見えず手も触れられないけれど、人に影響を及ぼす強大な力を持った「空気」に向き合い、組織の2:6:2の法則を羅針盤...

カネカ労働組合高砂支部で講演しました

先日は、カネカ労働組合高砂支部で講演しました。 医療の立場で他の産業・業界の方々にノンテクニカルスキル教育を提供しているのには、ある目論見があります。それは、「逆輸入」です。 医療発のノンテクニカルスキルを通じてさまざまな産業・業界現場で小さな成功を量産していただき、その成...

群馬県病院局のノンテクニカルスキル新人編で講演しました

先日は、群馬県病院局(心臓血管センター、がんセンター、精神医療センター、小児医療センターの県立4病院)のノンテクニカルスキル新人編での講演のため、群馬県庁へ。 メインセッションは、問題解決プランの作成と学び合い。 「本当の答えは現場にしかない」...

Comments


© 2013 by Kazuhiro Sato

 

bottom of page