• 佐藤 和弘

スモールウィンによって、「過度な悲観」に陥らないようにバランスを取る

Updated: Apr 19, 2020

有事のリーダーシップにおいて避けなければならないのは「過度の楽観」であり、重要なのは「健全な悲観」である。

だが、この「健全な悲観」のバランスを保ち続けることは簡単ではない。日々状況が変わり続けるなかで、そのたびに「健全な悲観」をもとに判断しようとしていると、その悲観が積み重なり、いつの間にか「過度の悲観」に陥りかねないからだ。

悲観は「健全」であることに意味がある。それが「過度」になってしまうと、組織の中に暗い影を落としてしまい、絶望感の空気に支配されてしまう。

だからこそ大事なことは、スモールウィン(小さな成功)によって、「過度な悲観」に陥らないようにバランスを取ることである。

日々の9割の悲観のなかで、1割の楽観につながるスモールウィンを生み出す。そのスモールウィンの種は、誰かのちょっとした感謝だったり、ほっとした表情かもしれない。リーダーは、そのほんの一瞬のスモールウィンの種を見逃さず、見つけ、拾いあげ、ポジティブに意味づけ、スモールウィンとして組織全体に伝える。

こうして、組織の人たちが絶望感の空気に支配されないように支えることが、有事のリーダーの重要な役割となる。スモールウィンは、組織の人たちを救い、そしてリーダー自身も救うことになる。

Recent Posts

See All

「誰から学ぶのか?」から脱却するための自己紹介の定番のセリフ

講演で自己紹介を終える際に、定番と言ってもいいセリフがあります。それは、「僕が誰かというのは重要じゃなくて・・・」というセリフです。 たしかに、一般的に教育において、「誰から学ぶのか?」という視点は大事です。ただ、僕が提供しているノンテクニカルスキルの組織学習において大事なことは、あくまでも「誰と学ぶのか?」であり「何を学ぶのか?」であり「どのように学ぶのか?」です。 なぜならば、当然ながら現場の

組織の2:6:2の法則は個性のマネジメント

変革リーダーが自ら迷子にならないための羅針盤である組織の2:6:2の法則。僕はこれらを推進派、慎重派、抵抗派と呼んでいますが、このように分けると、ともすると善し悪しでとらえてしまうかもしれません。しかし、組織の2:6:2の法則は、善し悪しではなく、「人は本来弱い生き物である」という前提で使わなければ、リーダー自身が迷子にならないための羅針盤でありながら、その羅針盤を使うことによって迷子になってしま