今回の2時間弱×2グループ共通のテーマは、「人を動かす難所を理解する」。
人を動かすための方法はマネジメント(組織の仕組み)とリーダーシップ(個人の働きかけ)の2種類あるが、平時においてはマネジメント>リーダーシップであり、有事ではリーダーシップ>マネジメントになることを共有。
したがって、平時の医療ではあくまでもマネジメント>リーダーシップであることを前提にしながら、リーダーシップの観点で人を動かす難所を実例をもとに学びあってもらった。
PDCAを回し続けるうえで、プランを立てる(餅を絵に描く)ことは自分の頭の中で完結できる世界であるため、大したことはない。本当に難しいのは、それを実行するのは、あくまでも様々な性格や価値観、考え方や意見を持っている生身の人間であり、ここに唯一絶対の答えはなく、それぞれに最適解があるということ。だからこそ、それは事例のシャワーを浴びるケーススタディを通じて考える力を身につけるしかない。
様々なケーススタディのなかで難所と乗り越え方(教訓)が得られるなかで、1つ話題に上がったのが、「運と適応」。実際にこれを体験した実例を取り上げながら、いかに運(偶然)をマネジメントするかを議論した。
変化に適応する組織とは、偶然をマネジメントできる組織である。その組織への変革に、リーダーの自己成長を通じて確実に近づいている。これも、点と点を線でつなげている(継続)の力であり、振り返ることができる者だけが見える景色である。
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