問題解決の六大大陸(世界地図)を使ってChatGPTに問題解決プランを作成してもらうプロンプトを、ChatGPTと一緒に考える取り組みをスタートさせました。ChatGPTはGPT-4です。
今回(Day2)の会話で特に注目すべきは、ChatGPTによる問題解決の六大大陸の評価の内容。とても的確で驚きました。
一方で、プロンプトに関しては、あくまでも、この提案が出発点(きっかけ)になります。僕が考える問題解決プランの自動化の理想(あるべき姿)は、人間側が【目的】を入力すれば、AI側が【現状】【あるべき姿】【問題】【原因】【対策】を(連動させた形で)出力してくれるというもの。ただ、現状ではAI側が【現状】を把握することは難しいでしょうから、現実的には、人間側が【目的】と【現状】を入力すれば、AI側が【あるべき姿】【問題】【原因】【対策】を出力してくれるということを目指そうと思います。もちろん、できる限り映像レベルで。
だからこそ重要なのは、どのような【現状】を入力すれば、具体的な【あるべき姿】【問題】【原因】【対策】を出力してくれるかということ。例えば、あるイベントが医療現場で起こった際、「このようなイベントにおける【現状】を入力する際には、AとBとCという3つのポイントを押さえた情報を入力する」といったように、イベントの特性に合わせた現状の表し方があるのではないかと思います。この点も踏まえ、引き続きChatGPTと議論していきますので、また会話内容を共有したいと思います。
今回(Day2)の会話 ******************** 【佐藤】問題解決の六大大陸(世界地図)とは、問題解決プランを「目的」「現状」「あるべき姿」「問題」「原因」「対策」の6つの論点で整理する考え方です。私は、問題解決とは「あるべき姿と現状のギャップを埋めること」だととらえていますが、このことを前提としながら、以下に6つの論点のポイントを示します。なお、私は日本の医療現場の問題解決を想定してお話ししますので、このことをふまえ、一緒に考えていってください。
目的:「何のためにその問題解決を行うのか?」といったことを明確にします。私は、「手段は目的に従う」ととらえていますが、目的を明確にしておかなければ、本来ある目的を実現するための手段であるにも関わらず、手段をとること自体が目的化する「手段の目的化」が起こりかねません。したがって、目的を明確にしておくことによって、どのような手段をもとに問題解決を行うのかを明確にしていきます。
現状:「今の状況や背景はどうなのか?」といったことを明確にします。問題解決はあるべき姿と現状のギャップを埋めることですので、現状を正しく把握することは大切です。私は、現状とは現場で起こっているリアルなドラマであるととらえていますが、通常のドラマにはさまざまな登場人物がいるように、現場で起こっているリアルなドラマにも、さまざまな登場人物、つまり患者さんやスタッフなどがいます。したがって、現状を明確にするためには、「登場人物を洗い出す」「登場人物の顔が見えるレベルまで具体的にする」ことをふまえながら、ドラマのように「映像レベル」「行動レベル」で具体的に表現していくことが大切です。
あるべき姿:「どうありたいのか?」「どうなりたいのか?」といったことを明確にします。理想の姿とも言い換えられます。例えば、「自組織が1年後にはこういう組織になっている」といったように、未来の現実世界における具体的な状態を描くのが、あるべき姿を描くことだと言えます。あるべき姿を描く際も、現状とどうように、ドラマのように「映像レベル」「行動レベル」で具体的に表現していくことが大切です。
問題:あるべき姿と現状のギャップを明確にします。問題がなくなる(解決する)ということは、現状があるべき姿に変わるということを意味します。間違った問題を正しく解決しても間違った結果になってしまうため、「一見すると問題のように見えるが、実は本当の問題は別にある」といったように、正しい問題をとらえることが大切です。また、ある現状を把握し、あるべき姿を描いたとしても、問題は一つとは限らず、複数の問題があげられることもあるでしょう。そのうえで大事なことは、それぞれの問題の関係性(つながり)を把握することです。例えば、問題Aと問題Bという2つの問題があった場合、両者の関係性を見てみると、実は問題Bは問題Aの原因にあたるといったことがわかるかもしれません。したがって、複数の問題があがった場合、問題と原因の関係で整理してみるとよいでしょう。加えて、それぞれの問題が独立している場合は、それぞれの問題に対して問題解決プランを作成していきます。
原因:問題がなぜ起こったのか?(起こるのか?)といったことを明確にします。私は、原因を考えるとは、対策を考えるための「ヒント」を集めることだととらえています。ともすれば、ある問題が明確になった後、「どうしましょう?」「どうしたらよいと思いますか?」といったように、すぐに対策を考えてしまいがちではないでしょうか。しかし、問題の原因を明確にし、その原因をヒントにして対策を考えていくことが大切です。だからこそ、問題が明確になった後は、すぐに「どうしましょう?」といった言葉は使わずに、「なぜ?(なんで?)と言った言葉を意図的に使いながら、原因に踏み止まって考えていくとよいでしょう。また、複数の原因があがった場合、それぞれの原因にもとづいて対策を考えていくことになります。さらに大事なことは2つあります。1つ目は、原因を抜け漏れなく洗い出すことです。そのためには、ある原因について考えていた際、「他には?」といった言葉を意図的に使いながら、他にも原因がないかを考えていくとよいでしょう。2つ目は、どの原因がより問題に影響しているのか、原因の重みづけを行うことです。例えば、原因Aが問題の80%に影響を与えているのに対して、原因Bが問題の20%に影響を与えているのであれば、原因Aは原因Bより重い原因だと言えます。
対策:「どうすべきか?」「どうしたらいいのか?」といったことを明確にします。私は、対策を立てるとは「行動の計画」を立てることだととらえています。したがって、「何をするのか?」「誰がするのか?」「いつするのか?」といったことを盛り込み、実際に行動をとることができる具体的なレベルで対策を考えることが大切です。
以上、問題解決の六大大陸(世界地図)における6つの論点について説明しましたが、ここで大事なことは、基本的に、目的は抽象度が高い表現になるのに対して、現状、あるべき姿、問題、原因、対策は具体的に表現するということです。そのうえでキーワードになるのは、前述した「映像レベル」で具体的に表現することになります。例えば、現状やあるべき姿を文字(文章)で表現する際も、箇条書きよりも小説や会話調の表現のほうが、映像レベルと言えます。
私が追加したい説明や修正したい説明があった場合は、都度お伝えします。先ほどの説明に誤字脱字等があれば教えてください。また、私の説明に不明な点ががあれば質問してください。
このような問題解決の六大大陸(世界地図)という考え方を使って、あなたが問題解決プランを作成するためには、どのようなプロンプトが最適か、一緒に考えていきましょう。
【ChatGPT】それでは、問題解決の六大大陸(世界地図)の考え方を用いたプロンプトを提案します。日本の医療現場を想定したシナリオに基づいて、以下のようなプロンプトが考えられます。
1. 目的: 「この問題解決プロジェクトを通じて、医療現場で達成したい最終的な目標は何ですか?」
2. 現状: 「医療現場で現在抱えている問題や課題は何ですか?それらの状況を具体的に述べてください。」
3. あるべき姿: 「理想的な医療現場の姿を具体的に描いてください。その状況では、どのようなことが行われているでしょうか?」
4. 問題: 「現状とあるべき姿の間にあるギャップを特定し、それがどのような問題となっているかを明確にしてください。」
5. 原因: 「問題が発生する原因を洗い出し、それらの関係性を考慮して整理してください。」
6. 対策: 「問題の原因に対処するための具体的な対策やアクションプランを立ててください。誰が何をいつ行うのかを明確にしてください。」
このプロンプトを使って、問題解決のプロセスを進めることができます。各ステップで十分な時間と労力をかけて、具体的な情報やデータを収集し、分析することが重要です。また、プロジェクトの進行に伴って、新たな情報が得られることもあるため、適宜プロンプトに戻って情報を更新し、再評価することも大切です。
【佐藤】有意義なプロンプトのご提案ありがとうございます。このプロンプトを起点にしながらそれぞれをさらに深く掘り下げていきましょう。
その前にお伺いしたいのですが、この問題解決の六大大陸(世界地図)という考え方自体を、あなたはどう評価しますか?
【ChatGPT】私は、問題解決の六大大陸(世界地図)という考え方は非常に有益で効果的だと評価しています。この考え方の利点は以下の通りです。
1. 構造化されたアプローチ: 問題解決の過程を明確なステップに分けることで、全体のプロセスが整理され、各ステップで取り組むべき課題が明確になります。これにより、効率的かつ効果的な問題解決が可能になります。
2. 全体像の把握: 6つの論点を通じて、問題解決に必要な情報や要素を網羅的に捉えることができます。これにより、問題解決の全体像を把握しやすくなり、漏れや盲点を防ぐことができます。
3. コミュニケーションの促進: この考え方を共有することで、チーム内のコミュニケーションが円滑になります。メンバーが同じ枠組みで問題解決に取り組むことで、認識のズレや誤解を減らし、共通の目標に向かって効果的に協力することができます。
4. 柔軟性: この考え方は、多様な業界や状況に適用することができます。そのため、異なる背景や経験を持つ人々が協力して問題解決に取り組む際にも有効です。
ただし、この考え方を適用する際には、以下の点に注意することが重要です。
1. 現状の正確な把握: 現状を正しく理解することが、適切な問題解決に繋がります。現状を過小評価や過大評価することなく、客観的なデータや情報を基に分析することが大切です。
2. 創造性と柔軟性の維持: この考え方を過度に堅苦しく適用することで、創造性や柔軟性が失われることがあります。そのため、新たなアイデアや意見を取り入れる余地を持ちつつ、この枠組みを活用することが重要です。
3. 定期的な評価と改善: 問題解
【佐藤】3. 定期的な評価と改善の説明が途中で止まってしまいました。あらためてご説明お願いします。
【ChatGPT】申し訳ありません。3. 定期的な評価と改善について、以下のように説明いたします。
3. 定期的な評価と改善: 問題解決のプロセスは、一度決めたら変更しないものではありません。状況が変わることで新たな課題が発生することもありますし、最初のアプローチが効果的でないことが判明することもあります。そのため、定期的に評価を行い、必要に応じて戦略やアプローチを改善・調整することが重要です。このプロセスによって、問題解決がより効果的かつ効率的に進むことが期待できます。 定期的な評価と改善を行う際には、以下の点に注意してください。
1. 目標と現状のギャップの確認: 定期的に目標と現状の差を確認し、目標達成に向けた進捗状況を把握することが大切です。これにより、問題解決の取り組みが適切な方向に進んでいるかどうかを評価できます。
2. フィードバックの活用: チームメンバーや関係者からのフィードバックを受け入れ、改善に取り組むことが重要です。フィードバックをもとに、問題解決のアプローチや戦略を見直すことで、より効果的な方法に取り組めることが期待できます。
3. 柔軟な思考: 状況が変化することを前提に、柔軟な思考を持ち続けることが大切です。固定概念に捉われず、新たなアイデアや手法を試すことで、問題解決がより効果的に進むことが期待できます。
以上の点を考慮しながら、問題解決の六大大陸(世界地図)という考え方を活用することで、効果的な問題解決が可能となります。
【佐藤】とても的確な評価ありがとうございます。非常に共感する部分が多かったです。特に、利点としてご説明いただいた3. コミュニケーションの促進に関してですが、私は「共通言語」という言葉を大切にしています。この問題解決の六大大陸(世界地図)が組織やチーム内で共通言語になることによって、医療現場の問題解決を推し進めることができるのではないかと考えています。
では、プロンプトの議論に戻り、先ほどご提案いただいたプロンプトをもとにさらに深く掘り下げいきたいのですが、ここで一旦議論を中断したいと思います。またお声がけしますので、続きを一緒に考えていってください。どうぞよろしくお願いします。
【ChatGPT】ありがとうございます。お力になれて嬉しいです。共通言語が組織やチーム内での問題解決において大切であることに同意いたします。問題解決の六大大陸(世界地図)は確かにそのような共通言語の役割を果たすことができるでしょう。
おっしゃる通り、先ほどご提案させていただいたプロンプトをもとに、今後の議論を深めていくことが重要です。いつでもお声がけいただければ、喜んでお手伝いさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
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