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Writer's picture佐藤 和弘

ノンテクニカルスキル×生成AI Day23〜実務の観点における、「現状」に関する情報の音声入力〜

先日、ChatGPTのiOSのアプリ版の公開に合わせて音声入力が可能になったことから、当事者が管理者に報告している実務の場面で、その会話自体を音声入力するということに関して、ChatGPTと議論しました。


今回(Day23)の会話 ********************* 【佐藤】問題解決の六大大陸(世界地図)に基づき、当事者(人間側)が「目的」と「現状」に関する情報を入力すると、あなたが「あるべき姿」「問題」「原因」「対策」に関する情報を生成するという「問題解決プラン作成の自動化」に関して、あなたと対話を続けています。

ChatGPT(あなた)のiOSのアプリ版で、音声入力が可能になりました。医療現場での実務的な観点において、もし、当事者が管理者にある出来事に関する状況や背景、つまり「現状」に関する情報を報告している場面で、その会話をそのままあなたに音声入力することができれば、別途テキスト入力しなくても良いので、忙しい業務の中で効率的に問題解決プランを作成することができます。

また、実際の報告の場面では、適宜、管理者が適切な問いかけをしながら、当事者からより正しい「現状」に関する情報を引き出そうとするはずです。そのやりとり自体をあなたに音声入力することによって、あなたはより「現状」に関する情報を理解しやすいのではないかと考えています。

そこでお伺いしたいのですが、このように当事者が報告の場面で管理者と交わしている会話そのものを音声入力することと、当事者が整理した「現状」に関する情報のみをテキスト入力することは、どちらのほうが、あなたが「現状」に関する情報をより正しく理解するために実際に有用でしょうか?

【ChatGPT】両方の入力方法にはそれぞれ長所と短所があります。

**音声入力(報告の場面の会話):**

長所: - 当事者と管理者との自然な対話を通じて、「現状」についての情報が詳しく捉えられる可能性があります。 - 情報は文脈の中で理解され、それにより結果的により深い洞察が可能になります。

短所: - 長い会話や冗長な情報を理解し、重要な要素を抽出する必要があります。 - 音声認識の誤りや解釈の誤りが生じる可能性があります。

**テキスト入力(整理された現状の情報):**

長所: - 重要な情報が既に選択および整理されているため、抽出が容易です。 - 情報は通常、簡潔で明確であるため、誤解の可能性が低くなります。

短所: - 情報が編集され、文脈が失われる可能性があります。 - ある情報が重要であると判断されなかった場合、それが省かれる可能性があります。

実際には、これらの方法は一緒に使用され、それぞれの長所を最大限に活用することが理想的です。たとえば、当事者と管理者の初期の会話(音声入力)を通じて「現状」についての広範な理解を得た後、それをテキストで整理して、重要な要素を明確にし、深く理解することが可能です。

【佐藤】実務的な観点から考えると、音声入力とテキスト入力の両方のすべてを行うというのは煩雑なため、実際には難しい場面が多いのではないかと思います。そこで、代替案として、次のような対応は有効でしょうか?

①当事者と管理者の会話を音声入力する ②①の内容を、あなたが整理・要約してテキストにする ③②のテキスト情報を当事者が確認し、追加や修正があれば、その該当部分をあなたに伝える、もしくは追加・修正したテキスト情報を入力し直す ④あなたは①と③の内容を基に、「現状」に関する情報をより正しく理解する

【ChatGPT】はい、その提案は効果的だと思われます。実際には、音声入力とテキスト入力の混在は一部の状況においては煩雑になり得ますが、提案いただいた手順では、人間との対話を最大限に活用しつつ、AIが情報を整理・要約することで効率的に「現状」を理解することが可能となります。

ただし、私の能力にはいくつかの限界があり、音声からの情報抽出とその後のテキスト化には誤解や誤解釈の可能性があります。これは特に専門的な会話や業界用語が含まれる場合に顕著となります。したがって、手順③で当事者が生成されたテキストを確認し、必要に応じて修正や補足を行うことは非常に重要となります。

このプロセスを通じて、私は「現状」に関する情報をより正確に理解することができ、それに基づいて問題解決プランを作成する際の精度を向上させることができます。また、これにより当事者も自身の状況をより深く理解し、その後の問題解決のプロセスに更に参加することが可能となります。

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