「沈黙という同調力」
多数派である慎重派が組織の中で自分(たち)を守るために用いる力が、「沈黙という同調」である。推進派の意見でも抵抗派の意見でも、それらの意見に対して「何も言わない」という態度を取ることによって、たとえその意見に基づき行動した結果失敗したとしても、「私はあの意見に賛同したわけではなかった」と主張することができる。沈黙という同調という態度は他者から見れば賛同したように一見すると見えてしまうが、慎重派の立場では、それらは明確に異なる。あくまでも沈黙という同調であって、賛同ではない。この視点を持っておくことが、慎重派の情理の理解において大切になる。
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