top of page
Writer's picture佐藤 和弘

ワンフレーズ・ノンテクニカルスキル33

「あれとこれをつなげる伏線回収のマネジメント」


人はストーリーを通じて物事を理解し納得する生き物ととらえてみると、スタッフの理解と納得感を高めるために大事なことは、「伏線回収のマネジメント」である。ある取り組みという伏線は、それによって小さな成功を実感した時に初めて回収できる。伏線だけではスタッフの不安や不満が高まりやすいし、回収できたとしても、それがどの伏線の恩恵なのかがつながらなければ、(取り組みの意義を)実感しにくい。だからこそ、さまざまな伏線を張り巡らせ、それを回収できるまで継続して行動し、それらをつなげてストーリーをつくる。

「あれ(あの取り組み)とこれ(この小さな成功)がつながってるのか!」

「これのためにあれを行っていたのか!」

Recent Posts

See All

日常を忘れさせない学びの場づくり

一般論として、医療における研修は、現場業務という日常の場とは切り離された非日常の場になりやすいと言えます。たしかに、業務の合間に行われる研修は、その間だけは日常(の忙しさ)を忘れさせてくれる、休息の場という側面も実際にはあるでしょうし、そのような場があること自体は有意義でし...

自分自身の「感情」が、論理的思考を身につけることを邪魔する

「(できれば) 物事を論理的に考えたい」と思う人は多いでしょうが、論理的思考を身につけることは実際には容易ではありません。 論理的思考に関する書籍を何冊か読破した、あるいは(単発の)研修やセミナーで学んだといった段階に留まらず、何年にも渡り日々の日常業務のなかで繰り返し体験...

合理は他者ではなく自分自身に向ける

世間ではとかく「正論」という言葉が否定的な意味合いで使われがちです。 「それって正論だよね」 「正論なんて聞きたくありません」 これは、あらためて考えてみると、「正しい論理なのに間違っている」といっているようなものですから、一見矛盾する意見のように見えます。ただ、突き詰めて...

Comments


bottom of page