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Writer's picture佐藤 和弘

一旦だまされたと思ってついて行くフォロワーシップ

リーダーが「あっちに行きましょう!」と旅の道筋を示した時、スタッフのフォロワーシップで大切なのは「一旦だまされたと思ってついて行ってみる」ことだと言えます。


結局、何が正しいかは実際にやってみなければわからないというのは、多くの人が納得することではないかと思います。「これはいける!」と思ったことが上手くいかなかったと思えば、「これは無理だろう・・・」と思ったことが案外上手くいったり。


もちろん、だからといって何も考えずに即行動するのはリスクが高過ぎますから、期限を決めて、それまで考えを深めることは大切です。要は程度の違いで、あくまでも、「実行は計画に従う」ことに変わりはありません。


ですが、誰も行ったことのない場所に行くのですから、誰にも正しい道筋などわかりようがない。であれば、バスを運転するリーダーを信頼して旅を続けるのか、それとも最終的にはバスから降りて違うバスに乗るのかといった選択をしていくことになります。


そのうえで、前者を選択し続けるのであれば、フォロワーにとって大事なことは、一旦だまされたと思ってリーダーについて行ってみることです。


その結果、道筋が間違っていたことがわかれば、皆でリーダーに健全な指摘をすれば良い。


「◯◯さん、こっちの道じゃなかったじゃないですか!」


そして、その健全な指摘を受けた時にリーダーがどのような行動を取るのかを観察することによって、リーダーの器(力量)見定めれば良いのだと思います。


一方で、道筋が正しかったことがわかったら、


「さすが◯◯さん!」


と皆でリーダーを称賛する(リーダーが孤独な中、答えのない答えを出す(決断する)のは、とても勇気のいることですから)とともに、


「◯◯さんを信じ切った私もすごい!」


と自分自身も称賛したら良いのだと思います。


ただ、これらのことができるのも、一旦だまされたと思ってリーダーについて行ったから。だからこそ、このようなフォロワーシップが大切になると言えるのです。

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