• 佐藤 和弘

一時的な非効率の谷を乗り越える


新しい取り組みは慣れていないので、慣れるまでに時間を要します。加えて、慣れていないことを行うことによって一時的に業務が非効率になり、そこでさまざまな問題が起こる可能性があります。


ですので、その新しい取り組みの感想をすぐにスタッフに聞くと、「効果が実感できない」「うまくいかない」「やりにくい」といった反応になることは自然なことだと言えます。


つまり、新しい取り組みがうまくいかないのは、その新しい取り組み自体が有用でないのか、それともただ慣れていない、言い換えれば習慣化できていないからなのかを分けて考えることも大切になります。ただ、前者はやはり続けてみなければわからないわけで、結局は、どちらにしてもある程度の期間、その新しい取り組みを続けていくことが大切になります。


だからこそ大事なことは、「まあ、騙されたと思ってしばらく続けてみましょう!」といったように、「健全にごまかす」リーダーシップです。習慣化の途中の段階で正確に現状分析してしまうと、どうしてもネガティブな評価になりやすい。それがわかっているなら、それによって組織の(本来ポジティブになるはずの)空気に水を差してしまうのなら、意図的に「まあまあ」とごまかしながら、とにかく継続していく。


その結果、その新しい取り組み自体が有用でないとわかったら「ごめん!道を間違えてた!」と違う道に方向転換せざるを得ませんが、もしその新しい取り組みが自体が有用であることがわかったら、「ほら、最初に言った通りだったでしょ!」とドヤ顔する。


このように、健全なごまかしとドヤ顔のリーダーシップが求められると言えます。

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