• 佐藤 和弘

中川調剤薬局全体研修Day15・管理薬剤師研修Day14で講演。


全体研修の導入では、物事の「森」全体を見るために、特にPESTのT(テクノロジー)によってVUCAが促進されている事実を、GAFA+BATHを例に共有。総合説によれば、生物の「突然変異→個体間競争→自然淘汰」の流れを参考に、医療業界の中でも特に競争原理が働きやすい調剤薬局業務において、変化に適応する組織への変革の必要性を示唆。そして、そのためには、「自分たちは『何屋』か?」を再定義した【あるべき姿】を描くことが極めて重要であるということを、トップの強い危機意識のもと「自動車屋(製造業)」から「モビリティサービス屋(サービス業)」へと再定義して変革を進めている企業を取り上げながら共有した。


そのうえで、前々回から問題解決の日常業務化に向けて取り組むなかで、【あるべき姿】の概念からの脱却にフォーカス。実際の現場の問題解決事例を振り返り、実行前に描いた【あるべき姿】にたどり着いたどうかを確認。さらに、その【あるべき姿】を妄想の世界の概念(言葉)から脱却し、現実世界の行動(映像)として表現するために、ロールプレイを披露した。ロールプレイで表現できないものは、現実世界で実現できない。


全体研修の締めのメッセージ。 「皆さんの競合は、他の調剤薬局ではなく、コンビニやAMAZON(GO)です。なぜなら、これらを普段から利用している患者さんは、期待値が上がるからです。目のこえた患者さんがそれらのサービスに比べて薬局を見るようになるからこそ、それを上回る【あるべき姿】を描いていかなければなりません。」


管理薬剤師研修は、具体的なビジョン(法人のあるべき姿)を各店舗(組織)に落とし込むセッション。変革リーダーが、自らロールプレイを通じてビジョンを現場業務レベルにまで具現化し、それをもとに各店舗の問題解決プランを立案した。

問題解決は【あるべき姿】に尽き、【あるべき姿】は具体化に尽きる。法人全体が概念からの脱却に向けて、着実に進化を遂げている。


管理薬剤師研修の締めのメッセージ。 「透析では透析量の評価をしますが、『今、尿素窒素が抜けてるわ』って実際に見たことはありません。血管内のプラズマリフィリングも『今、水が動いてるわ』って見たことはなく、リン吸着剤も『今、リンが引っ付いてるわ』って見たことはない。テクニカルの領域は、多くが『概念』で理解しているんです。これに慣れすぎているからこそ、『概念』から抜け出すためには、意識的に行動(映像)で考えなければなりません」

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