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  • Writer's picture佐藤 和弘

中川調剤薬局全体研修Day16・管理薬剤師研修Day15で講演


全体研修では、トップマネジメントや変革リーダーからの想いや価値観などにつながる熱いメッセージの後、前回からの点と点を線でつなぐ【あるべき姿】を具体的に描くセッション。前回は、演技レベルで表現することによって、「なぜ【あるべき姿】が重要なのか」を理解したが、今回は「どうやって【あるべき姿】を描くか」を組織学習した。


医療者にとって、問題解決の六大大陸の中で最も難しいと感じるのが【あるべき姿】であろう。だが、実は【あるべき姿】を描くために役立つ物が、すでに現場にあったりする。今回は、それを用い、実際の問題解決プランをもとに、【あるべき姿】を具体的に描く訓練をしていった。


その内容の全体共有の後、ヨソ者(医療エンジニア)が、対物業務に関するAIと共生する【あるべき姿】をイメージしやすくするために、AIが「認識」の領域で何がどこまでできるのかを理解するために参考になる動画を共有。


「このような(AIと共生する)【あるべき姿】を『自分たちで』描いていってください」

管理薬剤師研修では、これまで学んできた人材マネジメントの表の森と、組織マネジメントの裏の森の両方を再確認。明るい日差しの降り注ぐ表の森と深く暗い裏の森は、まさに光と陰の関係だからこそ、両方の理解が必要不可欠である。


そのうえで、表の森(公式のルール)よりも裏の森(非公式のルール)が優先される社会の例として、「エスカレーター問題」を挙げて説明した。


「エスカレーターは歩いてはいけないと書いてあるんです。ですが、大勢が歩いているなかで、自分だけ立ち止まってみてください。そうすると、『ちょっと邪魔なんですけど!』と言われてしまうかもしれません。こっちが正しいのに。これが空気の支配の恐ろしさです」

そのようなヨソ者(組織変革屋)の説明の後、それぞれ自店舗の表の森の選択と集中。そのうえで、ヨソ者が、「強みの把握について」「評価者問題について」「内的報酬は裏の森につながってあることについて」「考えさせる教育」について、重要なアドバイス。


組織変革のキャズムを越えて、これから本格的にスタートを切る。このキャズムを越えるのがとにかく大変であることは、組織変革を推し進める変革リーダーなら痛いほど実感するはず。


組織変革は、10年単位の超長編映画における、壮大な伏線回収の連続の世界。キャズムの手前のたくさんの伏線は、それを越えてこそ回収できる。ぜひ、その伏線回収を楽しんでもらいたい。


大阪に戻ると、大阪ステーションシティのイルミネーション。

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