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今はorとandのどちらで議論すべきかを考える

  • Writer: 佐藤 和弘
    佐藤 和弘
  • Jun 14
  • 2 min read

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「腕の良い医療者がいいですか?それとも、優しい医療者がいいですか?」


このような問いは、以前からあります。たしかに、このようなorの議論は、大事なことに順番を決める(優先順位をつける)ためには重要な営みです。あれも大事、これも大事では、全部が大事になってしまいます。


実際、この2択で問われたならば、おそらく前者を選ぶ人が多いのではないでしょうか。患者さんが医療機関に行くのは、あくまでも病気を治す(これ以上悪くならないようにする)ためであって、医療者と仲良くなるためではないだろうからです。


ただ、すぐにorの議論を行うことは、ともすると、本当の選択肢を暗黙的に見過ごしてしまうことにつながりかねません。先の例で言えば、それは、


「腕が良く優しい医療者」


という選択肢です。そもそも、「腕が良い」ということと「優しい」ということは、必ずしも相反しないはず。実際、皆さんの周りにも、これらを見事に両立している医療者はいらっしゃるのではないでしょうか。


そして、このことを通じてわかるのは、ある場面において、


「今はorとandのどちらで議論すべきかを考える」


ことの大切さです。先の例で言えば、まずはandの議論をして、そのうえでorの議論をしていく。もちろん時と場合によりますが、このように、


andの議論

orの議論


という順番を基本姿勢にしておくのが良いのではないかと考えています。

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