問題解決の代名詞と言っても過言ではない企業であるトヨタのグループ8社(と刈谷市・高浜市)によって運営されている刈谷豊田総合病院で、ノンテクニカルスキル (組織で問題解決する技術)について講演。
最近、講演などで共有しているのが、一般的にハマりがちな、様々な「問題解決の落とし穴」。例えば、ある病院の取り組んでいる業務方式や手法が、「最新の◯◯」といった形で業界で話題になり、他の施設でも取り入れようとするが上手くいかない、といったことはよく起こる。
だが、それは当然の話で、その「◯◯」方式(手法)という【対策】は、あくまでもその病院特有の【現状(環境)】があり、それを、その病院特有の【あるべき姿】に変えていくために作り出されたものである。
だから、施設によって【現状】も違えば【あるべき姿】も違うのだから、同じように【対策】として取り入れても、基本的に上手くいくはずがない。だからこそ、問題解決は【対策】の大陸にすぐに上陸したい気持ちをぐっと堪えて、【目的】【現状】【あるべき】といった大陸から上陸し踏破することが大切である。
このように、問題解決を行っていく長い道の至る所に、落とし穴がボコボコ空いている。なので、「色んな道具(手法)を使い過ぎ問題」「学び方を学んでいない問題」「個人学習の限界問題」といった、様々な問題解決の落とし穴を紹介した。
もちろん、研修前後は変革リーダーの方々との密度の高い対話付き。組織変革屋が様々な医療機関や介護施設に関わる数が増え時間が長くなればなるほど、そのヨソ者のところには様々なリアル事例が集約されていく。これによる「圧縮され続ける知恵」を、ぜひ後行者利益で使い倒して欲しい。
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