テーマは「検査部における新人・学生とのコミュニケーション-この仕事の素晴らしさをどのように伝えますか?-」。
人材マネジメントの森のなかで最も重要な大木は「採用」のマネジメント。人材マネジメントはタレント獲得競争で勝負が決まってしまう。そして、採用のマネジメントにおいて最も重要なのは「ビジョン(法人のあるべき姿)」。「このバスはどこ行きのバスなのか?」、その方向幕の表示の内容や有無で決まってしまう。さらに、ビジョンで最も重要なのは「本質的な強み」。ノンテクニカルスキルが組織の能力として基本にあるのは当たり前。そのうえで、他の施設には真似できない(真似しようとしても膨大な時間がかかる)テクニカルスキルに関する本質的な強みがあるかどうかで決まってしまう。
突き詰めると、医療現場における仕事の素晴らしさとは、他の施設に対して持続的な競争優位性のあるテクニカルスキル領域の本質的な強みが反映されたものであるべき。そのためにも、まずは「この仕事は素晴らしい!」という結論を説得力をもって理解し納得してもらうための「理由の柱」と「理由の詳細」を考えてもらい、グループ間で論理的コミュニケーションの擬似体験をしてもらった。
加えて、指導における「気づきを生み出すコミュニケーション」の方法も。そして最後は、お約束の空気の支配の恐ろしさを知ってもらうために、「個人学習の限界」「個人は組織の空気に抗うことはできない」「現状満足の組織は排除の論理が働く」「空気を変えるにはヨソ者を利用する」など、キーワードを共有した。
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