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  • Writer's picture佐藤 和弘

医療者に必要なスキルは、テクニカルスキルとノンテクニカルスキルの2種類しかない

以前からお伝えしていますが、


テクニカルスキル+ノンテクニカルスキル+◯◯スキル


という分け方はMECE(モレもダブりもない)ではありません。なぜならば、ノンテクニカルスキルはテクニカルスキル以外のあらゆるスキルを意味するからです。


「それはAかA以外か」と問われたら、Aではないものは全てA以外になりますし、例えば昼ごはんを「ラーメンか、ラーメン以外か、かつ丼か」と問うのが不自然だということがわかります。かつ丼も「ラーメン以外」に当てはまるからです。


したがって、このレベル感で言えば、医療者に必要なスキルは、テクニカルスキルとノンテクニカルスキルの2種類しかないですし、あらゆるスキルは、テクニカルスキルに当てはまる個別スキルか、ノンテクニカルスキルに当てはまる個別スキルか、そのどちらかになります。


なぜ前述したようなMECEでない表現になりやすいかというと、このように「レベル感を合わせていない」からだと言えます。例えばテクニカルスキル+ノンテクニカルスキル+◯◯コミュニケーションスキルという表現は、◯◯コミュニケーションスキルだけレベル感が異なることがわかります。テクニカルスキルとノンテクニカルスキルはそれぞれ専門技術と非専門技術の総称であり、(狭義の)コミュニケーションスキルはノンテクニカルスキルという非専門技術(の総称)の中の1つのスキルに位置づけられるからです。


医療者に必要なスキル=テクニカルスキル+ノンテクニカルスキル


という表現は、本来は不変的と言えます。医療を提供する以上、そこに何らかの専門技術が必要になるということは、これまでも、そしてこれからも変わらないはずですし、非専門技術は専門技術に伴う表現ですから、同じくこれまでも、そしてこれからも変わらないはずです。


一方で、テクニカルスキルという1つのスキルがあるわけでもなければ、ノンテクニカルスキルという1つのスキルがあるわけでもありません。あくまでも、これらは総称だからです。大事なことは、「では、どのようなテクニカルスキルやノンテクニカルスキルの個別スキルが必要か?」を具体的に考え、特定し、身につけることであり、「テクニカルスキルが大事!」「ノンテクニカルスキルが大事!」と言うだけでは、具体的な行動に移すことができません。


だからこそ、このような概念的な整理はいち早く済ませたうえで、自施設のスタッフが具体的な行動に移せるレベルの個別スキルを探し見つけることが大切になります。「アレも大事、コレも大事」ではなく、大事なことに順番を決めて。

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