問題解決には、問題発見型と問題設定型の2種類ありますが、両者は「時間軸」の違いと「姿勢」の違いがあります。
一つ目の時間軸の違いについて。
問題発見型の問題解決は、これまでに起こった問題を「発見」して解決するのに対して、問題設定型の問題解決は、意図的にこれから問題を「設定」して解決していく。
これは言い換えれば、「現在」を基準に、視点を「過去」に向けて問題をとらえるのが問題発見型の問題解決であるのに対して、視点を「未来」に向けて問題をとらえるのが問題設定型の問題解決であると言えます。
二つ目の姿勢の違いについて。
問題発見型の問題解決は、これまでに起こった問題を「発見」して解決するのに対して、問題設定型の問題解決は、意図的にこれから問題を「設定」して解決していく。
これは言い換えれば、「受動的」に問題をとらえるのが問題発見型の問題解決であるのに対して、「能動的」に問題をとらえるのが問題設定型の問題解決であると言えます。
そして、問題設定型の問題解決において、これら時間軸と姿勢の違いに共通するのが「意図的に」という部分です。
つまりこれは、「一見すると、現状には何の問題もない。だから、何もする必要はない」と考えてしまうと、問題設定型の問題をとらえることはできず、問題設定型の問題解決が行うこともできないということを意味しています。
「言葉は行動力の源泉である」
このように考えると、大事なことは、「もっと」「さらに」といったポジティブな言葉を、やはり意図的に使うことです。
「今、何か問題がある?」
「特にないですね」←ここで終わらない
「じゃあ、今よりもっと良くなるためには、どうなったらいいと思う?」
「そう言われたら、こうなったほうがもっと良いとは思いますね」
このように、常に現状に満足することなく、さらに高みを目指して【あるべき姿】を描いていく組織の空気をつくっていくことがとても重要になります。
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