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Writer's picture佐藤 和弘

国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター看護研修会で講演


今年で3年目。


「問題解決の落とし穴」として、一般的にはまる、典型的な5つの落とし穴を紹介。

落とし穴①「知識」だけを学び過ぎ問題 落とし穴②あるべき姿を描かずに問題解決しようとしてしまう問題 落とし穴③問題解決を概念で考えてしまう問題 落とし穴④いろんな道具(手法)を使い過ぎ問題 落とし穴⑤問題解決シートを使うこと自体が目的化する「手段の目的化」問題


そのうえで、特に落とし穴②③⑤に対応して、概念(ビッグワード)から脱却し現実世界の問題解決を行うために、【現状】と【あるべき姿】を演技で表現した問題解決プランの作成と、複数グループの共有&フィードバック。


リアルな学びは即興のなかにある。そのうえで、「本当の問題は何か」をその場にあるもので説明しようと、会場の扉に椅子を挟んでから、一旦グループディスカッションを止めて、次のことを共有した。


「今から無言で問題解決しますね。(椅子をどけて扉を閉める)。僕が【問題】だと思ったのは何だったのでしょうか?扉が開いてること?それとも椅子が挟まっていること?違いますよね。例えば、扉が開いてると外の声が聞こえてくるので、「僕の声が皆さんに伝わりにくい」ことが【問題】だと思った。そして、その【原因】は椅子が挟まって扉が開いているから、だから【対策】として椅子をどけて扉を閉めたんですよね」


現実世界の出来事で現実世界を理解する。これが問題解決の学びと実践の原則である。


研修後は、変革リーダーの方々と、実行計画の立案。そのあとは、これから進むべき道と「表の森」の奥深さをレクチャー。表の森と裏の森を管理(マネジメント)しようとすればするほど、組織変革が平気で10年かかるだろうことは、容易に想像がつく。だが、もしそのことに10年後に気づいたら、そこから10年かかるだけだ。だからこそ、変化に適応する組織に変革するのは、早く気づいた(行動した)者勝ちなのである。

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