地域連携 入退院と在宅支援11・12月号「理解する・議論する・調整する・伝える技術 ノンテクニカルスキルの実践」連載第12回のテーマは「交渉の考え方と性弱説に基づく合理と情理の世界」。連載を始めて2年が経ちました。
人は弱い生き物であるという前提に立てば、抵抗派や推進派への見方が変わるはずです。だからこそ、性弱説に基づいて組織の2:6:2の法則を理解することが大切になります。 ********************************************** 抵抗派は,「このままでいい」「変わりたくない」「新しいことをやりたくない」といったように,現状に満足しているため,変わることを恐れる弱さを持っていると言えるのです。だから,自分は変わることが怖いので,そうならないで済むように,程度の差はあれ他者を批判することによって自分の身を守ろうとしています。このような抵抗派の行動も,性弱説に基づけば理解することができますし,それは単純な「良い人悪い人」の話ではないことも分かるはずです。 それに対し推進派は,より積極的にあるべき姿と現状のギャップを埋めるために行動する,「強くあろうとする人たち」です。人は皆弱いけれど,強い覚悟と意志で自らを動かす推進派の行動もまた,単純な「良い人悪い人」の話ではないのです。
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