「抵抗派には、説得よりも共感を」 「抵抗派は、自分が説得されたいとは思ってないですよね」
空気のマネジメントにおいて、組織の2:6:2の法則に関連して以前よりこのようなことを伝えています。
組織の2:6:2の法則における抵抗派とは、できれば「このままでいい」「変わりたくない」「新しいことをやりたくない」、つまり現状維持(満足)を求める人たちに当たります(もちろん、組織によって程度の差はあるでしょうが)。
抵抗派の立場からすれば、自分を守るために、変わらなければならない意見を受け入れることを拒むのは自然なことだと言えます。したがって、リーダーが抵抗派を説得するために自身の限られた時間と労力をかけるほど、本人は「このままでいい理由」「変わらないでいい理由」「新しいことをやらなくていい理由」を探そうとしたとしても、やはり自然なことだと言えます。
このことはつまり、組織の2:6:2の法則における推進派、慎重派、抵抗派は、
「変わる『準備』ができているかどうか」
の違いを意味するととらえることができます。
推進派は、変わる準備ができているから、「あの人は放っておいても頑張ってくれるから」と言われるように、積極的に行動する。慎重派は、誰かに手伝ってもらえたら(背中を押してもらえたら)、変わる準備ができる。そして抵抗派は、変わる準備ができていない(準備をしたくない)ので、説得されたくない。
このようにとらえてみると、変わる準備ができていない人よりも、変わる準備ができている人にリーダー自身の限られた時間と労力を使ったほうが、リーダーにとっても、推進派にとっても、そして抵抗派にとっても良いと言えるのではないでしょうか。
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