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  • Writer's picture佐藤 和弘

大阪市民病院機構教育研修センター主催 スキルアップ講座 イノベーター育成プログラムで講演しました

先日は、大阪市民病院機構教育研修センター主催 スキルアップ講座 イノベーター育成プログラムで講演しました。オンラインでの研修で、テーマ(タイトル)は「思考する力 問題解決に役立つロジカルシンキング講座」。


ロジカルシンキングを物事を「はっきりさせる」ことだととらえ、「分ける」だけでなく「つなげる」ことによって物事をはっきりさせるということは、後にイノベーションという言葉で表されていくNew combinations(新結合)という言葉と関連することがわかります。


イノベーションとは、まさに「今ある物事を組み合わせて、今ない物事を創り出す」営みであると言えます。

そして、以前から講演の最後によく伝えている「AIと共生する医療現場のあるべき姿を描いてください」という言葉。人間を中心に描いてきたこれまでの医療現場のあるべき姿から、AIと共生する人間を中心に描く医療現場のあるべき姿へと非連続的な変化を創り出すということは、まさに人間とAIの新結合であるととらえることができます。


講演の最後には、最近恒例の生成AI(ChatGPT)を使った問題解決プランの作成の自動化に関する実演。

世間では生成AIの話題は尽きませんが、いざ医療現場でどのように生成AIを活用すれば良いのかを考えようとすると、なかなか具体的なアイデアを思いつくことは難しいのが一般的かもしれません。ですが、遂に生成AIがノンテクニカルスキルを発揮できるようになった時代、そのノンテクニカルスキルの文脈で考えると答えは明確で、さまざまな現場でのあるべき姿と現状のギャップを埋めるための問題解決プランの作成の自動化に活用していく、より具体的に言えば、人間側(スタッフ)が入力した「目的」「現状」に関する情報に基づいて、生成AIに「あるべき姿」「問題」「原因」「対策」に関する情報を生成してもらうことによって、問題解決(プラン)を考えるための選択肢を増やしていくのです。


この営みもまた、人間側(スタッフ)の考え(思考)と生成AIの考え(思考)の新結合と言えます。

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