• 佐藤 和弘

少数派だからこその安心感と、多数派だからこその安心感

立場(地位や職位、権限)によらずに誰かを動かす時、その人はリーダーでありリーダーシップを発揮していることになりますが、それ以前に、そもそも自分自身をリードしている(自分に対してリーダーシップを発揮している)と考えることもできます。このように、


「リーダーシップは自分自身に向けることから始まる」


ととらえると、自らが行動するモチベーションを維持するために「安心感の醸成」が大切になります。


そして、そのうえで役立つのは、「少数派だからこその安心感」と「多数派だからこその安心感」を上手に高めていくことだと考えています。


「組織は少数派が変える」


というのは、変革の基本だと言えます。皆が本当に変えたいと思っているならば、すでに組織は変わっているはずだからです。そうでないから、リーダーが変えていかなければならない。


けれど、ファーストペンギンは孤独であり、「あの人は変わってるから」「あの人は特別だから」といった扱いを受けることもあるでしょう。「変わってるから」というのは、「私たちとは違うから」ということを意味していることがわかります。


ただ、逆に言えば、そのような扱いを受けるということが、自分がファーストペンギンである(変革リーダーである)という証拠であるととらえることもできます。だから、この観点から言えば、


「変わった人扱いされてる!良かった!」 であり 「変わった人扱いされていない!どうしよう・・・」

と都合よく考えて安心すれば良いのだと思います。


一方で、変革は失敗(に見えること)の連続であることは、誰もが「それはそうだろう」と思うことでしょう。ただ、ということは、失敗するリーダーのほうが社会を見渡せば多い(多数派)であると言えるということがわかります。


であれば、

「今回も上手く行かなかった・・・。でも、私のようなリーダーが多数派だから、(失敗するのは)私だけじゃない!」

と都合よく考えて安心すれば良いのだと思います。


自分自身へのリーダーシップは「自分の世界」で完結できる話ですから、だったら自分に都合がいいように、状況によって「少数派だからこその安心感」と「多数派だからこその安心感」を上手に使い分けて高め、モチベーションを維持することが大切になると言えます。

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