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  • Writer's picture佐藤 和弘

日本体外循環技術医学会教育委員会WEBセミナーに登壇しました



先日は、日本体外循環技術医学会教育委員会WEBセミナーに登壇しました。テーマ(企画名)は「医療現場に求められるノンテクニカルスキル〜組織で問題解決する技術と教育(組織学習)を通じた展開〜」。


現場業務で活用する学びというのは、基本的に個人学習ではなく組織学習が本当の意味でのスタートになります。


例えば、あるコミュニケーションスキルを現場業務で活用したいと思った場合、自分だけでなく他のスタッフにもそのコミュニケーションスキルを身につけてもらうことが大切です。なぜならば、コミュニケーションは、あくまでも双方向によって成り立つからです。


自分が努力して身につけたコミュニケーションスキルを他者に発揮した場合、


「◯◯さんの伝達の仕方はわかりやすいですね!」


といったポジティブな反応であればよいですが、逆に


「◯◯さんだけ、私たちと伝達の仕方が違うのはなぜなんですか!?」


「スタッフ間で伝達の仕方を揃えてもらわないと、逆にミスが起こってしまうんじゃないですか!?」


「いきなり◯◯さんがこういった伝え方をしてきて、正直困惑しています」


「正しい伝え方なのかもしれませんが、それなら他のスタッフにもその伝え方についての理解を求めてほしいです」


といったネガティブな反応があるかもしれません。本人からすると、努力して身につけたコミュニケーションスキルを発揮した結果、そのようなスタッフとの関係性になってしまうというのは納得のいかないことでしょう。


「何で正しいコミュニケーションスキルを発揮している私が肩身の狭い思いをしないといけないの・・・?」


しかし、あくまでも医療現場は基本的に組織単位で業務を行っていると考えてみると、スキルもまた、個人単位ではなく組織単位で考えていくことは、自然なことだと言えます。


であれば、


「組織全体でそのコミュニケーションスキルを身につけたほうが、コミュニケーションがスムーズになることで、結果的に自分自身も楽になったり、嫌な思いをすることが減るはず」


「組織全体にスキルを普及・浸透させる努力は、結果として自分のメリットとして返ってくるはず」


このように、言わば「スキルは皆のもの」「皆のものとしてのスキル」と割り切ってとらえたほうがよいのではないでしょうか。


一方で、個人学習と組織学習は別次元の話で、前者であれば自分だけの感情や考えに基づいて行えばよいですが、後者はスタッフごとに異なる多様な感情や考えに基づいて行わなければなりません。したがって、組織学習を行うためには、そのための「仕掛け(仕組み)」が重要になってきます。


そして、大事なことは、「研修」よりも「現場」にあります。したがって、本講演では、主に現場業務における組織学習を行ううえでの重要な考え方についてお伝えしました。


なお、オンラインでの講演の場合、積極的にチャットを活用するために、画像のように3つの使い方を示したりしています。期待するメリットは3つ。アウトプットを通じて考える力を養うこと。多様性を通じた学び合い。そして、ライブ感の空気の醸成です。本講演でも、これら3つのメリットを得ることができたのではないかと思います。

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