• 佐藤 和弘

有事の中の平時にいるリーダーの、有事標準のリーダーシップ

有事の状況であっても、それが実際に自分たちの半径5メートルの中に入ってこない限り、行動すべきことはそれほど大きく変わらない。それは、平時の状況の時から「基本」と言われてきたことを、ただ粛々を行動し続けることである。


だから、もし組織の人たちが相当な「異常」な行動を取らざるを得なくなった時には、すでに半径5メートルの中に有事が入り込んでしまっていることを意味する。


有事と一言で言っても、「戦争」体験と「戦場」体験の違いのように、半径5メートルの外と中では見える景色は別世界である。過去の有事を学べば学ぶほど、後者の世界は本当に過酷で厳しく苦しい。


有事になってしまった以上は、「なんであの時から、有事を想定して準備しておかなかったのだろう」と悔やんでも、過去の平時には戻れない。ならばせめて、有事が半径5メートルの中に入ってくる前に、徹底的に「基本」の行動を取るための仕組みづくりと動機づけを行うとともに、実際に有事が半径5メートルの中に入ってきた時を想定し、問題解決すべきことを徹底的に実行し準備をしておく。


これが、有事の中の平時にいるリーダーの、有事標準のリーダーシップといえる。

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