「学ぶとは、見えないものが見えるようになること」
このようにとらえてもわかるように、流行り言葉を学ぶことはもちろん重要です。あるたった1つの言葉を知ることによって、これまで気づかなかったことに気づき、その瞬間に見ている景色が変わることもあるでしょう。
一方で、あえて流行り言葉を学ぶことの注意点があるとすると、それは、流行り言葉はいずれ古くなりかねない(古いと思われかねない)ということです。ある言葉が流行っても、別の流行り言葉が出てくれば、「もう◯◯は古い!これからは□□だ!」といったように、次々に新しいものが古くなることを繰り返してしまいやすいのではないでしょうか。
だからこそ大事だと考えているのが、流行り言葉を、これまで使ってきた普遍的な言葉で言い換えてみるということです。これは例えば、
「最近流行りの◯◯という言葉は、言い換えれば【目的】に当たるんだ!」
「今話題の□□という言葉は、言い換えれば【あるべき姿】と同様ですね!」
といったようなことを意味しています(もちろん、流行り言葉と普遍的な言葉において、それらの意味合いの細かな違いなどを押さえておくことは大切ですが)。
したがって、基本的には共通言語づくりはあまり多くの言葉を用いないほうが良いでしょうが、例えば、意図的に流行り言葉を使って(時代の流れに応じた)新たな気づきを組織に提供し、(それを言い換えた)普遍的な言葉を使って浸透させる。このような「流行り言葉と普遍的な言葉」のセットを活用するのも、場合によっては一つの方法かもしれません。
なお、問題解決の六大大陸(世界地図)は、【目的】【現状】【あるべき姿】【問題】【原因】【対策】という、いずれも普遍的と言える言葉で表現されています。時代の流れに応じるためにも、時代を超えて使い続ける言葉が大切だと考えています。
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