top of page
  • Writer's picture佐藤 和弘

玉名市包括支援センター主催のオンライン研修「チームを動かすノンテクニカルスキル研修」で講演しました

先日は、玉名市包括支援センター主催のオンライン研修「チームを動かすノンテクニカルスキル研修」で講演しました。


全2回のシリーズで、第1回の今回のテーマは「最強の問題解決の技術」。


メインはもちろん問題解決プランを作成し学び合うセッションなのですが、一般論として、このようなセッションを通じて実感してもらいたいことは、やはり「共通言語」の大切さについてです。


例えば2W1Hが共通言語になっている議論(や対話)とそうでない議論では、「話しやすさ」に違いが出てくるはずです。


2W1Hが共通言語になっていれば、【現状】を前提にすれば、次の3つの論点で議論することが共通認識できていることになります。


「今は【問題】について議論すべきなのか?」 「今は【原因】について議論すべきなのか?」 「今は【対策】について議論すべきなのか?」


これは言い換えれば、


「私が考える問題解決」 から 「私たちが考える問題解決」


への進化と言えます。つまり、


「自分1人であれば色んな論点を考えていくらでも寄り道して良いかもしれないけれど、皆で考えるなら、ある程度は論点(道順)は決めておいた方が皆にとって楽しい旅ができる」


といったことを意味します。


2W1Hは、【問題】【原因】【対策】というたった3つの論点を考える、ノンテクの個別スキルです。ではなぜ、これだけシンプルなのか。それは、まさに「シンプルな方が共通言語にしやすい」と考えているからです。だからこそ、


「迷ったらシンプルな方を選ぶ」


というのは、共通言語づくりにおいても当てはまると言えます。ただ、大事なことは、


「シンプルなものこそ奥が深い」


と考えること。


「正しい【問題】は何か?」 「正しい【原因】は何か?」 「正しい【対策】は何か?」


この問いの難しさは、2W1Hを使えば使うほど実感していくのではないでしょうか。


次回は1月。2時間×2回の計「4時間」ではなく、研修の点と研修の点をつないで「3ヵ月間」の学びをつくっていきたいと思います。

Recent Posts

See All

基礎編に引き続き、先日は群馬県病院局(群馬県立4病院)職員研修【ノンテクニカルスキル管理職編】の分散ハイブリッド型オンライン研修で講演しました。 リーダーシップとマネジメントの違いはいろいろな表現で語ることができると思いますが、僕は前者が「働きかけ」であるのに対して、後者は「仕組みづくり」だととらえています。 世の中を見渡すと、不特定多数の人たちが正しい行動を取ることができるように、さまざまな仕組

先日は、群馬県病院局(群馬県立心臓血管センター、がんセンター、精神医療センター、小児医療センター)の職員研修【ノンテクニカルスキル研修基礎編】(分散ハイブリッド型のオンライン研修)で講演しました。 群馬県病院局では、2015年からノンテクニカルスキル研修が実施されており、現在では、他に新人編や実践編、管理職編も実施されています。 問題解決プランを学び合うメインセッションでは、グループワークやチャッ

先日は、大阪市民病院機構教育研修センター主催 スキルアップ講座 イノベーター育成プログラムで講演しました。オンラインでの研修で、テーマ(タイトル)は「思考する力 問題解決に役立つロジカルシンキング講座」。 ロジカルシンキングを物事を「はっきりさせる」ことだととらえ、「分ける」だけでなく「つなげる」ことによって物事をはっきりさせるということは、後にイノベーションという言葉で表されていくNew com

bottom of page