組織の【目的】である理念や【あるべき姿】であるビジョンなどを言葉で表現するうえでは、通常、これらの「光」の部分のみに焦点が当てられやすい。だが、それらビッグワードは、「解釈」次第で意味合いが変わるだけでなく、人や組織を動かす際にはその解釈が都合の良い意味合いに拡大していってしまうという「陰」の部分にも焦点を当てなければならない。
よく「言葉が独り歩きする」というが、空気は言葉からつくられる以上、組織の隅々までに空気が入り込み、スタッフの半径5メートルを支配してしまう言葉を独り歩きさせてはならない。それは、スタッフを不合理な行動をとらざるを得ない状況に陥らせてしまうからだけでない。リーダー自身が、その言葉を自分を守るために使うことができてしまうからである。
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