病院安全教育10・11月号Web連載「ストーリーで学ぶ 医療安全管理者のためのノンテク導入塾」25日目の授業のテーマは「人材マネジメントのそれぞれの仕組みのつながりと組織のあるべきスタッフ像」。
マネジメントを考える上で大事なことを◯◯ファーストで表すならば、まさに「仕組みファースト」という言葉が適しています。
一般論として、マネジメントと言った時に「◯◯さんにどのように指導していけば良いだろうか?」「◯◯さんとの面談の際は、こういうことを問いかけてみよう」といったように、スタッフに対する直接的な働きかけをイメージすることが多いのではないでしょうか。
ただ、それはマネジメントというよりは、管理者という権限を持った人がリーダーシップを発揮しているととらえる方が適していると言えます。
リーダーシップは「働きかけ」
マネジメントは「仕組みづくり」
とあえて意図的に両者を分けてみると、
「今、自分が行うべきなのは、リーダーシップなのか?それともマネジメントなのか?」
と自問し、その結果が後者なのであれば、先のようなリーダーシップに関することを考えたいのをぐっとこらえ、仕組みファーストで考えていくことが大切になります。
いずれにしても、管理者には、マネジャーとして仕組みを通じて人や組織を動かし、一方でリーダーとして働きかけを通じて人や組織を動かす、言わば「両利きの動かす力」が求められると言えます。
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