病院安全教育4・5月号Web連載「ストーリーで学ぶ 医療安全管理者のためのノンテク導入塾」22日目の授業のテーマは「空気をマネジメントする上での注意点(前編)」。今回は、6つの注意点について説明しています。
なお、組織の空気という、目に見えない、手も触れられない「何か」について理解する上で大事なことは、「スタッフ1人ひとりが空気のつくり手である」ととらえておくことです。
あるスタッフの「言葉を発する」という行動によって空気がつくられ、またあるスタッフの「沈黙」という行動によって空気がつくられる。それは、意図的かどうかに関わらず。
このように考えると、スタッフ1人ひとりがどのように行動し、それによってどのような空気がつくられているのかを把握していくことが大切と言えます。
一方で、このように「スタッフ1人ひとりが空気のつくり手である」と同時に、「スタッフ1人ひとりが、つくられた空気の受け手である」ととらえておくことも大事です。
例えば、あるつくられた空気によって自分が望む行動を取りにくくなるスタッフもいれば、逆に自分が望む行動を取りやすくなるスタッフもいるでしょう。さらに言えば、自分の行動によってつくられた空気によって、本来自分が望んでいる行動がとれなくなってしまうといったことも起こるかもしれません。
このように考えると、スタッフ1人ひとりが、つくられた空気によってどのような影響を受けているのかを把握していくことも大切と言えます。
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