• 佐藤 和弘

病院安全教育8・9月号Web連載「医療安全管理者のためのノンテク導入塾」24日目


病院安全教育8・9月号Web連載「医療安全管理者のためのノンテク導入塾」24日目の授業のテーマは「人材マネジメントの全体像」。


「人や組織を動かす」という共通点はありますが、マネジメントとリーダーシップには、様々なとらえ方の違い(相違点)があります。


一つのとらえ方の違いは、「立場(地位や職位、権限)」に基づくか「役割」に基づくか。 もし、地位や職位、権限によらず、自分の働きかけによって他者を動かした場合、それが新人であっても誰であっても、その人はその瞬間はリーダーとしてリーダーシップを発揮したことになります。


そして、もう一つのとらえ方の違いは、「仕組みづくり」か「(個人の)働きかけ」か。極端な話、リーダーがいなくても人や組織が動く仕組みをつくることがマネジメントであると言えます。


さらに言えば、この観点を通じて言えるのが、「持続可能性」の違いです。1人のリーダーに依存した人や組織というのは、見方を変えれば、そのリーダーがいなければ動くことが難しいということを意味します。したがって「持続可能性」を重視するのであれば、やはり仕組みをつくることが大切になります。


ただ、どこに向かって旅をしたいのかが明確でない場合、どのように仕組みをつくればよいのかもわかりません。だからこそ、その場合は、リーダーが「誰も見たことのない景色」を描いて導いていくことが大切になります。


したがって、マネジメントとリーダーシップも例に漏れず、


「どちらが大事?」

「どちらも大事」


であり、それは時と場合によると言えます。だからこそ、時と場合力(時と場合を判断する力)が重要になりますね。