top of page
  • Writer's picture佐藤 和弘

組織変革屋として、あくまでも「ボトムアップの実行」にこだわり続けている理由

Updated: Jan 17, 2022

経営とは、トップダウンの戦略的な意思決定とボトムアップの実行のかけ算であり、どちらが欠けても実現できません。そのうえで、僕が組織変革屋として、あくまでも後者にこだわり続けているのは、組織的なボトムアップの実行力を高める技術(ノンテクニカルスキル)と、それを伴走するヨソ者の存在が必要不可欠でありながら、それらが医療業界において圧倒的に不足していると感じているからです。


これからの時代の変化に適応するためには、あらゆる組織が、


「頭(戦略)ではわかっているけれど、体(実行)がついていけない」


という難題に向き合っていかなければなりません。だからこそ、非連続な環境変化に体(実行)がついていくように、いかに組織能力を高めていくかにかかっています。


一方で、一般論として、トップダウンの意思決定は、外部の環境変化を勘案しながら、法人組織の理念にもとづきビジョンを描くという性質上、往々にして現場の半径5メートルの外の話になりがちです。したがって、そのトップダウンの意思決定をどのように現場の半径5メートルの中の話に翻訳していくかが肝になります。


そして、この現場の半径5メートルの中の話に翻訳するために大事なことは、「どんな興味があるんだろう?」「どう都合が良いんだろう?」「小さな成功をつくってる?」といった自問力です。


「そもそも、スタッフはどんな興味を持っているのだろうか?」 「意思決定された内容は、そのようなスタッフの興味にどのように関連させることができるのだろうか?」 「意思決定されたことを十分に実行されなかった(スタッフにあるべき行動をとってもらえなかった)場合、そのような行動をとらないことが、スタッフにとってどう都合が良いのだろうか?」 「意思決定されたことを実行したい(実行しても大丈夫なんだ)と思えるような小さな成功を、これまで積み上げてきたのだろうか?」


変革リーダーには、このようなことを自問し、半径5メートルの外の話に向かっていきそうになる力を自ら抑えながら、半径5メートルの中の話に翻訳していくことが大切になります。

Recent Posts

See All

ワンフレーズ・ノンテクニカルスキル33

「あれとこれをつなげる伏線回収のマネジメント」 人はストーリーを通じて物事を理解し納得する生き物ととらえてみると、スタッフの理解と納得感を高めるために大事なことは、「伏線回収のマネジメント」である。ある取り組みという伏線は、それによって小さな成功を実感した時に初めて回収できる。伏線だけではスタッフの不安や不満が高まりやすいし、回収できたとしても、それがどの伏線の恩恵なのかがつながらなければ、(取り

ワンフレーズ・ノンテクニカルスキル32

「組織の中の個人としての3つの選択肢」 組織の中で個人として過ごすうえで、スタッフには3つの選択肢がある。1つ目は「改革する」、2つ目は「順応する」、3つ目は「辞める」。組織には変わり続けることが求められるが、それはあくまでも組織としてであって、スタッフ1人ひとりは「改革する」以外の選択肢も選ぶことができる。医療者側が働く場所(医療機関)を選ぶ「働き手不足の時代」は、3つ目の選択肢のハードルも低く

ワンフレーズ・ノンテクニカルスキル31

「沈黙という同調力」 多数派である慎重派が組織の中で自分(たち)を守るために用いる力が、「沈黙という同調」である。推進派の意見でも抵抗派の意見でも、それらの意見に対して「何も言わない」という態度を取ることによって、たとえその意見に基づき行動した結果失敗したとしても、「私はあの意見に賛同したわけではなかった」と主張することができる。沈黙という同調という態度は他者から見れば賛同したように一見すると見え

Comments


bottom of page