• 佐藤 和弘

美里在宅支援事業所ノンテク研修Day3で講演


複数の組織からなる法人のメリットは、それぞれの組織での問題解決の取り組みから学び合えることだ。自組織で経験できる問題解決事例が限られるのであれば、他組織が経験した問題解決事例を通じて疑似体験すればいい。大事なことは、組織間の共通点と相違点の両方から貪欲に学ぶ姿勢である。


そこで、まずは冒頭にヨソ者からメッセージ。


「問題解決をしていくうえで大事なことは、『料理教室方式』ではなく『おばあちゃんの知恵袋方式』です。僕(講師)が来て料理教室を開く時しか学べなければ、年に4時間しか学べません。ですが、たとえ料理教室に通わなくても、おばあちゃんが作る料理が美味しいのは、長年の経験のなかで『コツ』を得ているからです。ですので、皆さん自身で問題解決のコツを得ていくことが大切なんです」


そのうえで、今回のテーマは「問題解決シートの作り方のコツ(工夫)大全集」を作成すること。多事業所のスタッフの方々が混在したグループをつくり、普段どのようにして問題解決シートを作っているのか、そのコツを出し合い、結果、短時間で計数十個からなるコツ大全集が出来上がった。あとは、このコツ大全集を事業所ごとに活用していけばいい。


「よく言うのですが、ノンテクはパクり文化大歓迎です。だって、それで利用者さんや皆さんがハッピーになれば良いからです」


他にも、グループで出し合ったコツを全体共有してもらううえで、それぞれにヨソ者から色々と知恵のおすそ分け。


「休憩室でグチるとただのグチですが、これ(問題解決シート)は公式の場でグチれるんですよね。どうせだったら、公式の場でグチったほうが良いですよね。それによって問題解決できるんですから。なので、ドンドン公式の場でグチっていってください」


さらに、最後にはヨソ者から以下のメッセージ。


「普段から『この問題をこうやって解決したら良いのに・・・』と考えることがありますよね。だったら、それをやれば良いだけなのですが、ではなぜそれができないのでしょうか。それは、『他の人がやってないので、自分だけできないから』です。だったら、皆で一緒にやれば良い。1人でやるのはリスクが高いから怖い。でも、皆で一緒にやることによって、『赤信号皆で渡れば怖くない』、つまりリスクが分散されるんです」


研修前後は、恒例の変革リーダーの方々への課外授業(コーチングセッション)。「問題解決の組織学習」と「変革リーダーへのコーチング」はセットであり、どちらが欠けても組織変革を推し進めることはできない。それがなぜなのか、その本当の理解は、組織変革の中に身を置く当事者だけにしかできない。

© 2013 by Kazuhiro Sato