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Writer's picture佐藤 和弘

群馬県病院局(県立4病院)の「病院局新規採用職員3か月フォローアップ研修【ノンテクニカルスキル新人編】で講演しました

群馬県病院局(県立4病院)の「病院局新規採用職員3か月フォローアップ研修【ノンテクニカルスキル新人編】で1日講演しました。


2015年から一緒につくりあげている群馬県病院局のノンテクニカルスキル研修は、現在では基礎編、実践編、新人編、管理職編と展開しています。


また、第五次群馬県県立病院改革プラン(中期経営計画)には、ノンテク研修に関する内容が記載されており、4病院共通研修の充実(ノンテク研修)として、「多職種が参加できる研修体制の整備と研修運営」というアクションプランが示されています。


4病院の巨大組織がノンテクの活用に動いていく姿は、長年伴走して見ているヨソ者からしても、実に圧巻です。もちろんそれは、病院側にそれだけの巨大組織を動かすリーダーシップを持った方々がいらっしゃるということを意味します。ヨソ者(メディカルアートディレクター=医療の人や組織の演出家)ができるのは、あくまでもそのための演出のお手伝いに過ぎません。


本研修のメインである、新人の方々が自らの問題を解決する力を身につけるためのグループ単位で問題解決プランを作成するセッションでは、特に【現状】と【あるべき姿】に関して具体的に表現するためのアドバイスを含め、すべての問題解決プランに対して講師からフィードバック。新人の頃からノンテクを学べる環境があるだけでなく、先にノンテクを学び共通言語を持った先輩方が自施設に多数いらっしゃるというのは、とてもありがたいことであり、かつ頼もしいことだと思います。


最後は、参加者の皆さんがグループで問題解決プランの作成を頑張っている間に、「新人スタッフAさんのある治療中の担当患者のBさんへの対応」に関する【現状】と【目的】を講師が作話し、それをプロンプトとして入力してChatGPTが【あるべき姿】【問題】【原因】【対策】を生成する対話を実演。もしかすると、いずれ医療現場における生成AIネイティブになるかもしれない新人の方々に「AIと共生する医療現場の起こりうる未来」を疑似体験してもらいました。


なお、僕の方は、問題解決の六大大陸(世界地図)に基づくChatGPTによる問題解決プラン作成の自動化」へ向けた最適なプロンプトパッケージづくりのために、少しずつ知見が増えてきています。ポイントは大きく2つ。1つは「思考の連鎖(Chain of Thought)」の観点から、いかに問題解決の六大大陸(世界地図)に関する考え方をChatGPTに反映してもらうか。そしてもう1つは、どのような【目的】と【現状】に関する情報を人間側が入力すべきかです。


プロンプトパッケージができたら、あらゆる医療現場で使えるようにばら撒きたいと考えています。

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