top of page
  • Writer's picture佐藤 和弘

群馬県看護協会で講演

Updated: Nov 2, 2021


群馬県看護協会で昨年に続き2度目の講演をしました。


この研修では、Withコロナ時代の双方向型リアル研修のあるべき姿を考えるための、チャレンジングな学習プロセスの設計を提案し実施しました。


一般論として、オンライン研修が当たり前になるほど、リアル研修がオンライン研修で代替できることに気づいていくとともに、逆にリアルでしか提供できない本質的価値が明らかになるでしょう。オンラインの本質的価値は「時間的・空間的な制約を受けにくいこと」ですが、リアルの本質的価値は「時間的・空間的な制約そのもの」にあります。そして、「その時その場所でしか得られないもの」、それが「空気」です。だからこそ、「人は空気で学ぶ」ということを理解することが大切です。


たしかに、今回の有事とオンラインは非常に親和性が高いですが、このリアル研修でしか得られない価値を提供するためにも、ソーシャルディスタンスや三密回避、発話・発声の制限があるなかで、いかに双方向型リアル研修を実施していくかを模索する取り組みは、非常に重要であると言えます。


一方で、この考え方は、ニューノーマルのリアル研修のあり方ではなく、あくまでもWithコロナ時代のリアル研修のあるべき姿の模索であって、Afterコロナ時代には「元に戻ること」と「元に戻らないこと(先に進むこと)」があり、Withコロナ時代とは違った形のリアル研修のあるべき姿が模索されていくと考えています。


ただ、環境変化に適応するためにいかに学習プロセスの形が変わろうとも、あくまでも「学習プロセスは学習コンテンツに従う」という原則は変わることはないでしょう。だからこそ、数多ある学習コンテンツのなかから、最も重要なコンテンツに選択と集中をしていくことが重要です。それが、ノンテクニカルスキルにおいては、問題解決の六大大陸(2W1H)です。大事なことには順番があるのです。


最後にお伝えしたメッセージ。

「有事にこそ、問題解決力(ノンテクニカルスキル)が重要です。答えがわかるならいいんです。でも、有事のような状況では答えがわからないからこそ、皆で議論して問題解決していかなければなりません」 「社会が感謝の想いを伝えることで皆さんに貢献しているように、僕はこのノンテクニカルスキルを提供することによって、皆さんに貢献していきます」

Recent Posts

See All

昨年の10月に開催された第1回に引き続き、玉名市包括支援センター主催「チームを動かすノンテクニカルスキル研修」第2回で講演しました。 テーマは「議論を効率化させるファシリテーション技術」。 本研修のように複数回開催するメリットは、点と点をつなげられることです。つまり、2時間×2回の「計4時間」の研修ではなく、10月1日から1月14日までのおよそ「3カ月半」の研修ととらえ、点(第1回)と点(第2回)

前日のノンテクニカルスキルスキル基礎編に続き、群馬県病院局(群馬県立4病院(心臓血管センター、がんセンター、精神医療センター、小児医療センター))の職員研修「ノンテクニカルスキル管理職編」で大阪から講演しました。 研修方式は双方向型オンライン研修(分散ハイブリッド型)で、テーマは、人材マネジメントに必要な仕組みと問題解決ー「採用」「配置」「評価」「報酬」「育成」「退職」の6つの仕組みー。 リーダー

bottom of page