top of page
Writer's picture佐藤 和弘

群馬県立精神医療センターの職員研修【ノンテクニカルスキル実践編】(双方向型オンライン研修)で講演しました。

先月になりますが、群馬県立精神医療センターの職員研修【ノンテクニカルスキル実践編】(双方向型オンライン研修)で講演しました。ノンテクの基本を学ぶ基礎編に対して、まさに、学んだノンテクの実際の活用を通じて学ぶのが実践編です。


単発の研修では実現できないことは何か。それは「事実」を手に入れることです。例えば、研修で問題解決の考え方(問題解決の六大大陸)ことを学んだとします。もちろん、研修の中で問題解決プランの作成を練習することはできますが、その時点では現場での実践を伴っていませんから、作成した問題解決プランはあくまでも、「◯◯だろう」といったように「想像」の域を越えることはできません。これはつまり、あくまでも想像なので「なんとでも言えてしまう」ということを意味します。


一方で、継続的な研修で実現できることは、作成した問題解決プランに基づき、実際に現場で問題解決を行った結果という「事実」を基に学べることです。


想像<事実


と表現することもありますが、やはり、「◯◯だろう」という想像よりも、「◯◯だった」という事実が強い。自分の考えがどうであろうと、実際に目の前で起こった事実と向き合わざるを得ません。


さらに言えば、これは「事実は小説より奇なり」の世界から学ぶことを意味しています。実際に問題解決プランを実行してみると、思ったよりも上手くいったことや、逆に予想に反して上手くいかなかったといった「想定外の事実」が得られることもあるはずです。この想定外の事実を得るということは、自分の想像の世界を超える気づきを得るということだと言えます。


もちろん未来(あるべき姿)とは想像を実現していく世界と言えますから、想像の世界の解像度を高めることもまた、大切になります。だからこそ、想像力(想像の世界に向き合う力)と事実力(事実の世界に向き合う力)の両方が求められます。

Recent Posts

See All

カネカ労働組合高砂支部で講演しました

先日は、カネカ労働組合高砂支部で講演しました。 医療の立場で他の産業・業界の方々にノンテクニカルスキル教育を提供しているのには、ある目論見があります。それは、「逆輸入」です。 医療発のノンテクニカルスキルを通じてさまざまな産業・業界現場で小さな成功を量産していただき、その成...

Commentaires


bottom of page