• 佐藤 和弘

群馬県立4病院看護部合同ノンテクニカルスキル研修実践編で講演


実践編は、実際に実行していく問題解決プランを事前に作成し、研修がスタート。ただ、問題解決シートの内容はあくまでも概念(文字)であり、行動(映像)の現実世界とは大きなギャップがある。だからこそ、基礎編と同様に、全体共有してもらう前に【現状】と【あるべき姿】を演技で表現できるように準備してもらい、そこから全体で教訓を引き出すセッションを実施した。


あるグループがステージに登壇し、演技を通じて問題解決プランを共有する。その後、各グループごとに「大事なことは?」を決め台詞に教訓を引き出し、全体共有。さらに、その1つひとつの教訓に対して、講師(ヨソ者)がさらなる教訓を付け加え共有する。こうして、7グループ×(7つのグループからの教訓+7つの講師からの教訓)=98の教訓を、学びの共同体として引き出した計算になる。変化に適応する組織とは、このように教訓を引き出せる組織を意味する。


その後は、組織変革と空気のマネジメントの基本をレクチャー。空気の支配の恐ろしさ、2:6:2の法則、ラーメン屋の行列づくり、共通言語、スモールウィン、バスに乗り遅れるな現象などを学びながら、社会的な空気の事例として「エスカレーター問題」を取り上げ、問題解決の方法(空気を変える方法)を考えた。


5年目を迎え、巨大組織のなかで多数のスタッフに共通言語が出来てきている。このように、なぜ長年取り組まなければならないのか。それは、これから医療業界が迎えるであろう有事に遭遇した時、初めてその本当の意味がわかるはずだ。

© 2013 by Kazuhiro Sato