「人は本来弱い生き物である」
このことを前提としたうえで組織を眺めると、現場には、さまざまな「行動しなくても良い理由」が見えてきます。「業務が忙しい」「スタッフが足りない」といったことは、その象徴と言えます。
一方で、スタッフにとって「行動しなくても良い理由」として目線が向きやすいのが、リーダーの行動ではないでしょうか。例えば、
「『もっと勉強しなさい!』と言われたけど、そう言う◯◯さん(リーダー)は勉強してないよね・・・」
と受け取られてしまうと、「もっと勉強しなさい!」という言葉を受け取ったスタッフの納得感が変わってくるはずです。
だからこそ大事なことは、やはり「率先垂範」です。
たしかに、リーダーがスタッフに求めることを自ら率先して行うのは、一見すると非効率に思えることもあるでしょう。
「何で私が◯◯をしないといけないのか・・・。他にもやらなければならないことがたくさんあるのに・・・」
けれど、その率先垂範は、スタッフに「行動しなくても良い理由」を自ら渡してしまわないようにするためだととらえると、その意味合いは変わってきます。それによって、結果的に「急がば回れ」になるかもしれません。ただ、もちろん、これもやはり「時と場合による」という前提を押さえておくことが大切になります。
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