今回は、人を動かすマネジメントの全体像を共有したうえで、「配置」のマネジメントに選択と集中。
例えば、医療で配置というと、すぐに「ローテーション」といったことをイメージしがち。だが、ここでいう配置とは、そんな抽象的なレベルでははない。透析で言えば8:30-9:00までの穿刺業務の分業(穿刺が得意なスタッフが針を刺し、苦手なスタッフは補助に回る)レベルで行う、「適材適所」の配置を意味する。
一方で、適材適所に配置する前に必ずやらなければならないことは、スタッフ同士の強み(得意なこと)を把握し共有すること。ともすると、人は自分自身の強みがなにかを知らないこともあるからこそ、自分の強みを棚卸しすることは重要。そして、それをスタッフ間で共有することによって、「へぇ〜、そういうのが得意なんだ」といった発見につながるし、自分の知らない強みを他のスタッフから教えてもらうこともでき、新たな気づきにもつながる。
そうして洗い出し共有したそれぞれの強みに応じて、固定概念の枠を一旦外し、柔軟に業務を変えていく。もちろん、ここからがノンテクの醍醐味で、そのような【現状】から【あるべき姿】に業務を変えた結果起こる【問題】を明確にしながら【原因】を考えて【対策】を用意しておくことによって、想定外を想定内にしておくのである。
そして最後は、「人を動かすマネジメントの仕組みは、引き算の美学」で締めた。
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