テーマは「チームで取り組む服薬管理について考えよう〜問題解決型思考を学ぶ〜」。計150名弱の参加と大盛況。
このように、複数の職能団体が学び合いながら問題解決に関する共通言語をつくる営みは、これからの標準にならなければならない。
前半、美味しい料理づくりの2点セット(2W1Hとビッグワード)を学んだあとは、SOAP、SBAR、SHEL、SWOT、BSC、RCA、PHARM-2E、Medical Saferなど、医療現場の様々な考えるための道具(フレームワーク)が【現状】【あるべき姿】【問題】【原因】【対策】の五大大陸のどこに当たるのかをグループディスカッション。結局どこかに当てはまるのあれば、まずはスタッフ全員であらゆる場面で使える五大大陸を当たり前にすることのほうが優先順位が高いことは、すぐにわかる。
後半は、参加者個別の問題解決プランの作成とグループでの学び合い。まずはプランの上段(【現状】と【あるべき姿】)を具体的に表現。それから、透析の穿刺業務の例を取り上げ、現実世界の問題解決は「現地・現物」「演技(ロールプレイ)」「文明の利器」による映像の世界で表現する必要があることをレクチャー。文字や言葉(概念)からの卒業に向けて、五大大陸の全てを現実世界との往復運動をしながら具体化。
その後のグループでの学び合いセッションでは、他のメンバーの方々に「映像でイメージできるかどうか」という判断基準をお渡ししながら、次のように伝えて問題解決プランを共有してもらった。
「できる限り、問題解決シートを他のメンバーの方々に見せないようにし、演技をしながら問題解決プランを共有してください」 「では、次の方、迫真の演技でお願いします」
最後のセッションは、組織変革と空気のマネジメントの触りだけ。過去の有事の超巨大組織の最高権力者ですら空気に抗うことができなかったこと、そして自ら村八分に遭った「村八分体験者」だったことなどを引き合いに出しながら、空気の支配の恐ろしさをレクチャーした。
ノンテク本第二弾の会場販売は、あっという間に売り切れ。休憩時間と研修後の大サイン会は行列のできるほどで、一度にこれだけサインしたのは初めて。長野の医療者の方々の学習意欲の高さを実感した。
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