研修といっても名ばかり。「有事の意思決定」をテーマに、有事の問題解決について議論。 その有事の問題解決は、【現状】の正しい把握が極めて重要。平時に対して有事では状況や背景の移り変わる速度と規模が桁違いであるからこそ、基本的な情報はもちろんのこと、毎日のように新たにわかってくる情報をいかに把握し、そのような環境変化の中で自施設を捉えることが大切になる。
また、人が新たに遭遇する有事において、その全体像を把握することは難しい。だが、有事の対応は「事前対応」と「事後対応」の2つにわけられるように、汎用性の高い概念をきっかけにして議論を展開させていくことによって、できる限り「森を見てから木を見る」ことが可能となる。ちなみに、「森」を見る際のヒントは、「時間軸(タテ)と空間軸(ヨコ)を引き延ばす」ことである。
有事の意思決定における重要な考え方としてヨソ者が提示したのが、「合理に基づく意思決定と情理を前提とした実行」。それを示す前には、「前提とした」にするか「基づく」か迷ったが、後者だと情理に捉われすぎてしまうため、前者の表現にした。
こちらの法人も、有事の変化に適応するために、オンライン組織学習の環境づくりが行われている。オンライン組織学習もまた、百聞は一見にしかずの「実際にやってみたほうが早い」世界。膨大な時間をかけて検討するよりも、はるかに理解を得ることができるだろう。
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