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2W1Hが大切な理由

2W1Hを使って議論しなければどうなるのか?「問題解決のいたちごっこ現象」「原因はヒント集めと納得感づくり」といったキーワードを通じて理解していきます。

問題解決のいたちごっこ現象とは

2W1Hを前提に、普段の現場での問題解決を振り返ってみると、ある問題に対して、いきなり「どうしましょう?」といった問いかけをしてしまっていないでしょうか?言葉というのは「考えるための道具」です。「どうしましょう?」という言葉は、行動を促していることを意味しますから、この言葉を使ってしまうと、本来は原因について考えるべきなのに、行動の計画である「対策」についての話をしましょうと言っていることになってしまいます。その結果として起こるのが、対策を立てたはずなのに同じような問題が起こり続けるという、問題解決の「いたちごっこ現象」です。なぜ同じような問題が起こるのかというと、対策が正しくないから。そして、なぜ対策が正しくないのかというと、原因を考えていないからです。

現場での問題解決で陥りがちな罠
対策の話をしようと言ってしまっていることになる
問題解決のいたちごっこ現象

「どうしましょう?」ではなく「なぜ?」

だからこそ、問題解決を議論する際は、問題を正しくとらえた後に、いきなり「どうしましょう!」という言葉を使わないようにし、その代わりに、「なぜ?」「なんで?」といった言葉を使うことで、議論しているスタッフ全員に原因に注目してもらうようにしていきます。

いきなりどうしましょうは使わない
なぜという言葉を意図的に使う

原因を考えるとは「ヒント集め」

では、原因を考えるとはどういうことか。問題解決のいたちごっこ現象に陥らないためには、正しい対策を考えなければなりませんが、とはいえ、すぐには思い浮かばないかもしれません。そのような時、なにかきっかけとなる「ヒント」がほしいと思うはずです。それが、原因を考えるということ。つまり、原因を考えるということは「ヒントを集める」ということだと考えることができます。

原因を考えるとは「納得感づくり」

そして実は、原因を考える目的はもう1つあります。それは、スタッフ感の「納得感をつくる」ことです。スタッフにある行動(対策)をうながすとき、「なぜ今その行動をとらなければならないのか?」がスタッフ間で共有されていないと納得できず、積極的に行動してくれなかったり、反発が起こってしまいかねません。だからこそ、対策を正しく実行していくために、スタッフ間で原因を共有しておくことが大切になるのです。

問題解決の六大大陸(世界地図)

© 2013 by Kazuhiro Sato

 

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