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空気の支配の恐ろしさ
人は組織の空気に支配されるということは、過去の有事の組織のなかにいるあらゆる先人たちの体験から得られる極めて重要な教訓です。
たとえ自分の意見と正反対のことであっても、それをせざるを得ない状況まで追い込んでしまう空気の支配の恐ろしさとは、どんなものなのでしょうか。




過去の有事が物語る「目に見えないなにか」の存在
このような空気の支配の恐ろしさを理解するためには、過去の有事から学ぶことがとても大切になります。ここから学べることは、専門家や権力者であったとしても、空気に支配されてしまうと、不合理な決断を「せざるを得なく」なってしまうということです。これは、極めて重要な歴史の教訓です。
過去の有事の体験者は、「文化」でも「風土」でも「雰囲気」でもなく、「空気」という言葉を使って当時を振り返っています。これは、当時の組織のなかの人たちが感じていた「目に見えないなにか」を表現するときに、最もふさわしい言葉が「空気」であったことを表しています。
