• 佐藤 和弘

東海地区透析看護認定看護師会で講演


交渉相手に対して主張の「説得力」を高めるためには、まず頭の中で整理した問題解決の六大大陸をもとに、【対策】という結論に対して、【目的】【現状】【あるべき姿】【問題】【原因】の5本の理由の柱を建てて構造化する。


そのうえで、受け手絶対主義に基づき、相手にとって「どんな興味があるのか?」を想定し、理由の内容を取捨選択していくことによって、「説得力」だけでなく「納得感」も高めていく。


この問題解決の六大大陸を主張の構造化として再構築していく方法を学び合った。


最後は、お約束の空気の支配の恐ろしさについて。組織の中でホメオスタシスとして働く、「このままでいい」「変わりたくない」といった現状満足の空気は、いくら正しいことであっても、いやむしろ正しいことであるからこそ、異分子として判定されると排除の論理が働く。これが、意欲の高い人であるほど「正しいことができない」「間違ったことをやらざるを得ない」状況に落とし込んでしまう空気の恐ろしさである。


そのような人たちが、組織のために努力して自己成長した結果、排除の論理に遭い、それを反省してまた努力し自己成長した結果、さらなる排除の論理に遭う。このような悪循環に陥って、「本当に頑張っている人ほど報われない」ようにならないために、空気の支配の恐ろしさを伝え続けなければならない。


最後は、透析医療に従事する方々向けの講演の際にお伝えするメッセージ。


「僕は、もともと透析患者さんに貢献したくてこの活動を始めました。しかし、現場から離れてから、1人も透析患者さんを直接救うことはできていません。それができるのは、現場にいる皆さんです」

© 2013 by Kazuhiro Sato