変革リーダーが自ら迷子にならないための羅針盤である組織の2:6:2の法則。僕はこれらを推進派、慎重派、抵抗派と呼んでいますが、このように分けると、ともすると善し悪しでとらえてしまうかもしれません。しかし、組織の2:6:2の法則は、善し悪しではなく、「人は本来弱い生き物である」という前提で使わなければ、リーダー自身が迷子にならないための羅針盤でありながら、その羅針盤を使うことによって迷子になってしまうといった事態に陥りかねません。
組織の2:6:2の法則という羅針盤は、「個性」の違いを明確にするための羅針盤です。推進派も個性であれば、慎重派も個性、抵抗派も個性です。もちろん、本来はスタッフ一人ひとりが違う個性を持っていますが、空気をマネジメントするために、あえて3つの個性に分けてとらえているのです。
推進派、慎重派、抵抗派の違いが個性の違いなのであれば、そこに善いも悪いもありません。このように考えれば、組織の2:6:2の法則を用いた空気のマネジメントは、個性のマネジメントと言い換えることができます。いや、マネジメントというものが、本来個性を対象にする営みなのでしょう。
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