top of page
Writer's picture佐藤 和弘

組織の2:6:2の法則は個性のマネジメント

変革リーダーが自ら迷子にならないための羅針盤である組織の2:6:2の法則。僕はこれらを推進派、慎重派、抵抗派と呼んでいますが、このように分けると、ともすると善し悪しでとらえてしまうかもしれません。しかし、組織の2:6:2の法則は、善し悪しではなく、「人は本来弱い生き物である」という前提で使わなければ、リーダー自身が迷子にならないための羅針盤でありながら、その羅針盤を使うことによって迷子になってしまうといった事態に陥りかねません。


組織の2:6:2の法則という羅針盤は、「個性」の違いを明確にするための羅針盤です。推進派も個性であれば、慎重派も個性、抵抗派も個性です。もちろん、本来はスタッフ一人ひとりが違う個性を持っていますが、空気をマネジメントするために、あえて3つの個性に分けてとらえているのです。


推進派、慎重派、抵抗派の違いが個性の違いなのであれば、そこに善いも悪いもありません。このように考えれば、組織の2:6:2の法則を用いた空気のマネジメントは、個性のマネジメントと言い換えることができます。いや、マネジメントというものが、本来個性を対象にする営みなのでしょう。

Recent Posts

See All

日常を忘れさせない学びの場づくり

一般論として、医療における研修は、現場業務という日常の場とは切り離された非日常の場になりやすいと言えます。たしかに、業務の合間に行われる研修は、その間だけは日常(の忙しさ)を忘れさせてくれる、休息の場という側面も実際にはあるでしょうし、そのような場があること自体は有意義でし...

自分自身の「感情」が、論理的思考を身につけることを邪魔する

「(できれば) 物事を論理的に考えたい」と思う人は多いでしょうが、論理的思考を身につけることは実際には容易ではありません。 論理的思考に関する書籍を何冊か読破した、あるいは(単発の)研修やセミナーで学んだといった段階に留まらず、何年にも渡り日々の日常業務のなかで繰り返し体験...

合理は他者ではなく自分自身に向ける

世間ではとかく「正論」という言葉が否定的な意味合いで使われがちです。 「それって正論だよね」 「正論なんて聞きたくありません」 これは、あらためて考えてみると、「正しい論理なのに間違っている」といっているようなものですから、一見矛盾する意見のように見えます。ただ、突き詰めて...

コメント


bottom of page