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Writer's picture佐藤 和弘

「隣の芝生は青く見える」「ウチの芝生は青く見えない」現象

ある組織(施設や部署や職種)と自組織を比べて、つい自組織のネガティブな部分に注目してしまうといったことは、さまざま組織で起こり得ることではないでしょうか。


「ウチの芝生は隣の芝生に比べて青く見えないなぁ」


しかし、日常でも一緒に食事している相手の料理が美味しそうに見えるように、他組織の芝生が青く見えるというのは、一種のバイアスだととらえることが大事だと考えています。つまり、ヨソは良く見えてしまうものだと。


さらに言えば、他組織から青く見える隣の芝生も、その芝生の持ち主が見れば、実は青く見えていないというのが、一般的なのではないかと思います。毎日その芝生を見ている持ち主からすると、同じく、つい自組織のネガティブな部分に注目してしまうといったことは変わりがないでしょうから。


そしてこれは、より正確に言えば、お互いの芝生には青い部分もあるが青くない部分もある。けれど、お互い隣の芝生の青い部分に注目し、自分の芝生の青くない部分に注目してしまう、というものなのだと思います。

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