top of page

医療者に必要なスキルは、テクニカルスキルとノンテクニカルスキルの2種類しかない

  • Writer: 佐藤 和弘
    佐藤 和弘
  • Apr 3, 2024
  • 2 min read

以前からお伝えしていますが、


テクニカルスキル+ノンテクニカルスキル+◯◯スキル


という分け方はMECE(モレもダブりもない)ではありません。なぜならば、ノンテクニカルスキルはテクニカルスキル以外のあらゆるスキルを意味するからです。


「それはAかA以外か」と問われたら、Aではないものは全てA以外になりますし、例えば昼ごはんを「ラーメンか、ラーメン以外か、かつ丼か」と問うのが不自然だということがわかります。かつ丼も「ラーメン以外」に当てはまるからです。


したがって、このレベル感で言えば、医療者に必要なスキルは、テクニカルスキルとノンテクニカルスキルの2種類しかないですし、あらゆるスキルは、テクニカルスキルに当てはまる個別スキルか、ノンテクニカルスキルに当てはまる個別スキルか、そのどちらかになります。


なぜ前述したようなMECEでない表現になりやすいかというと、このように「レベル感を合わせていない」からだと言えます。例えばテクニカルスキル+ノンテクニカルスキル+◯◯コミュニケーションスキルという表現は、◯◯コミュニケーションスキルだけレベル感が異なることがわかります。テクニカルスキルとノンテクニカルスキルはそれぞれ専門技術と非専門技術の総称であり、(狭義の)コミュニケーションスキルはノンテクニカルスキルという非専門技術(の総称)の中の1つのスキルに位置づけられるからです。


医療者に必要なスキル=テクニカルスキル+ノンテクニカルスキル


という表現は、本来は不変的と言えます。医療を提供する以上、そこに何らかの専門技術が必要になるということは、これまでも、そしてこれからも変わらないはずですし、非専門技術は専門技術に伴う表現ですから、同じくこれまでも、そしてこれからも変わらないはずです。


一方で、テクニカルスキルという1つのスキルがあるわけでもなければ、ノンテクニカルスキルという1つのスキルがあるわけでもありません。あくまでも、これらは総称だからです。大事なことは、「では、どのようなテクニカルスキルやノンテクニカルスキルの個別スキルが必要か?」を具体的に考え、特定し、身につけることであり、「テクニカルスキルが大事!」「ノンテクニカルスキルが大事!」と言うだけでは、具体的な行動に移すことができません。


だからこそ、このような概念的な整理はいち早く済ませたうえで、自施設のスタッフが具体的な行動に移せるレベルの個別スキルを探し見つけることが大切になります。「アレも大事、コレも大事」ではなく、大事なことに順番を決めて。

Recent Posts

See All
職位単位の配置のマネジメントと(国家)資格のDNA

人材マネジメントの6つの仕組みの一つである「配置」のマネジメント。この配置のマネジメントのポイントは適材適所に尽きますが、これには、以下の3つの単位があります。 ①「部署単位」の適材適所 ②「個別業務単位」の適材適所 ③「職位単位」の適材適所 この中で、実は見落としがちなのが③の職位単位の適材適所の配置のマネジメントだと言えます。というのは、スタッフが管理者になる指標は「現場経験年数」であるのが一

 
 
 
あるべき姿を描くことが最も難しい理由

【目的】【現状】【あるべき姿】【問題】【原因】【対策】の6つの論点(大陸)からなる問題解決の六大大陸。これら6つの論点の中で、最も考えるのが難しく、かつ、考える習慣をつけにくいのが、【あるべき姿】でしょう(考える習慣をつけにくいから、考えるのが難しいとも言えます)。 【目的】とはそもそも抽象的な「概念」ですから、「最善の医療を提供する」「安全安心の医療を提供する」「患者中心の医療を提供する」といっ

 
 
 

Comments


© 2013 by Kazuhiro Sato

 

bottom of page