top of page
  • Writer's picture佐藤 和弘

ワンフレーズ・ノンテクニカルスキル19

「組織の中の人間理解」


医療者において「人間の身体の中を理解する」ことはもちろん重要だが、医療現場は基本的に組織単位で業務が行われているととらえると、「組織の中の人間を理解する」ことも重要になる。例えば、現状満足の空気に支配されている組織では、本来推進派にあたるはずのスタッフが(現状維持に抵抗する)抵抗派と認識され、本人の意見が排除され続けた結果、その組織に幻滅して辞めていくといったことが起こりかねない。

Recent Posts

See All

ワンフレーズ・ノンテクニカルスキル27

「本音と建前の両方を把握する力】 「◯◯さんはこう言っています」というスタッフ本人のその意見は本音なのか、それとも建前としてそう言わざるを得ないのか。本音と建前の差分が組織の空気かもしれないにも関わらず、その意見を本音ととらえてしまうと、判断を誤りかねない。したがって、まずはスタッフの意見を建前ととらえたうえで、「そう言わざるを得ない何かがあるか?」「その何かの影響を受けないのであれば、◯◯さんの

ワンフレーズ・ノンテクニカルスキル26

「セカンドペンギン・サードペンギンの重要性」 組織変革においてファーストペンギンを担うリーダーの存在は大切だが、スタッフがリーダーに対して「あの人は特別だから(私たちとは違う)」と特別視すると、自分も真似しようとは思えなくなってしまう。一方で、そのリーダーに続くセカンドペンギン・サードペンギンが現れると、「他のスタッフもやってるのなら、私にもできるかも・・・」と、勇気ある一歩を踏み出しやすくなる。

ワンフレーズ・ノンテクニカルスキル25

「私を主語にして語る力」 誰かの言葉を参考にすることも大切だが、実体験を通じて納得感を持って紡いだ自分の言葉には、他者への説得力だけでなく、自分自身への説得力も高まる。他者の言葉と自分の言葉の違いは、実体験という「身体性」をともなって語っている言葉かどうかの違い。生成AIの活用でも同様。ある文章(考え)がスタッフのものか生成AIのものか一見わからなくても問題ない。その内容に対して、本人に「それで、

bottom of page